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shp「Aさんはさほど重要じゃないと言って昔の話を聞かなかったそうなんですが、俺は親戚の方からすべて聞きました。……Aさんは俺の住んでたところと同じ○○町に住んでいたんです。俺の初恋の相手は、Aさんやったんです」
事故は我々国で起きたのだという。その後、Aは祖父に連れられβ国に移り住んだ。
shp「Aさんの祖父がどうして我々国で事故が起きたこと、我々国に住んでいたことを隠してβ国にずっと住んでいたことにしたのかは分かりませんが……たぶん事故のことから遠ざけて、Aさんが嫌な思いをせんよう努力したんやと思います」
そこまで一息に言ってから、ふぅと彼は息をつく。
Aも息をつきたくなった。
怒涛の情報量だ。まだ頭が事態を飲み込めないでいる。
ショッピはさらに続けた。
shp「俺、Aさんのことが好きです」
その言葉は悪夢で凍えきったAの心を、ふわっと包み込んでくれた。
『……私のことが、好き？』
初恋の女の子として、ではなく？その疑問に答えるように、ショッピは話しだした。
shp「”性の自認”の本を借りたあたりからAさんのことが好きなんじゃないかって気づきました」
『そんなころから！？』
shp「俺、昔出会ったAちゃんのことがずっと忘れられんかったのに、今のAさんに向けてる感情が好きやって気持ちやと気づいて、でもAさんのこと男やと思ってたから……気になって借りて読んだんです。でも望んだ内容は書いてませんでした。Aさんを好きな理由。あれ、けっこう哲学的な内容の本やってんよな……俺けっこうな脳筋なのに頭使いましたわ。結局答えが出んまま返却しましたけど」
『でも……それじゃあ本を借りたあと、初恋の子に似てたっていう、男装を解いた私を見たケーキ屋の前で張ってたのはなんだったの？』
shp「あれは……自分で過去にケジメつけようと思て会いに行ったんです。あの時はAさん男装しとったから、会えませんでしたけど」
ショッピはすり、と親指を動かしてAの手を撫でた。
shp「でも、俺が探してたAちゃんが、Aさんでよかったです。好きな人が初恋の人だったなんて、夢みたいです。もしかしたらそうかもしれん、そうやったらいいなとは思ってましたが……」
『……好きな人』
shp「はい、……好きです」
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セネリオ - めっちゃ良き！！sypくんのSっ気が萌える…！これからも応援してます！ (2022年12月27日 10時) (
レス) @page30 id: bb7bb5003e (このIDを非表示/違反報告)
さーたん(プロフ) - syoくんの台詞に心が惹かれました！！！！！ これからも更新よろしくお願いしますm(__)m (2022年6月24日 2時) (レス) @page13 id: 3978148763 (このIDを非表示/違反報告)
える＠脅威推し - shpくんのセリフがぁぁぁぁぁぁ！！！！！かっこいいいいいいいい！！！！ (2022年6月23日 14時) (レス) @page13 id: e5ffed06b8 (このIDを非表示/違反報告)
える＠脅威推し - knさん本当に男装女子に気づかずセクハラしてそう(((( （偏見） (2022年6月22日 11時) (レス) @page12 id: e5ffed06b8 (このIDを非表示/違反報告)
える＠脅威推し - 続編おめでとうございます！！ (2022年6月15日 20時) (レス) @page7 id: 9a21cb3d54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：REO | 作成日時：2022年6月7日 9時
