第十五話 ページ17
「雄英体育祭が迫ってる！」
「クソ学校っぽいの来たああああ！！」
と、一年A組の教室が盛り上がっているその頃。愛月博はなぜかミッドナイトと広い会議室に座っていた。
「香山さん、なぜ僕はここにいるんだ？」
「すごい気軽に呼ぶわよね、そういうの嫌いじゃないけど」
「うむ、確かに僕も君を愛している」
「そういうことじゃない」
歯が浮くような台詞を躊躇いなく言う愛月に、ミッドナイトはあきれ半分、照れ半分を込めて深くため息をついた。
愛月は感情が明け透けだ。愛を吐き出すことに照れや躊躇いを覚えないように見える。きっと、彼にとってそれらは隠すようなものではないのだろう──と、ミッドナイトは思いつつ本題を切り出す。
「単刀直入に言うと、君は体育祭には参加しないことになってるのよ」
「わーお」
「何その反応……」
「いや、僕にはそう来るとは予想できなかったから。昨日の夜も、体育祭では玉入れに出たいと思っていたくらいだ」
「そもそも玉入れはない」
えっ、と瞠目する愛月。ミッドナイトが呆れ半分で嘆息したところに、校長が扉をあけて入ってきた。
「やあ、二人とも。待たせたね」
「根津さん」
「校長」
根津は愛月とミッドナイトがいる席のちょうど正面に座る。
「さて」
単刀直入に話し始める根津。
「結論から言うと、君には審判をやってもらう」
「審判？ 一言であらゆる争いを無効にし、圧倒的な権限を持つ素晴らしい役職じゃないか」
「その言い方だと独裁みたいね……」
あながち、間違いでもない。
「ご両親と相談してね。審判をやってもらうのが最適解だという結論に達した」
「だから、私と一緒に審判をやるのよ」
博は唇で弧を描き、そのあと片眉を上げた。
「おそらく、一番意見を言ったのは僕の兄だな……。わかった、審判をやらせていただこう」
ラッキーアイテム
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紅葉蓮(プロフ) - 雨瀬さん» そうです！！わかってくださり嬉しいです！！更新、できるだけ頑張ります！ (2018年7月20日 17時) (
レス) id: e2cb5510b9 (このIDを非表示/違反報告)
雨瀬(プロフ) - これは、もしかしてもしかしてですが、双頭院学くんがモデルですかね！？すごく面白いです！更新頑張ってください！！！！！！ (2018年7月18日 3時) (レス) id: 95804e6d35 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉蓮(プロフ) - 紅葉さん» ありがとうございます！そう言ってもらえるとめっちゃ嬉しいです！最近はリアルの都合であまり更新できていませんが、来週か再来週には更新ができるようになるので、お待ちいただければ幸いです。 (2018年5月19日 21時) (レス) id: e2cb5510b9 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - な、なんだコレぇぇぇぇぇ？？！！めっちゃ めっちゃ めーーっちゃ面白いです！更新、楽しみです！ (2018年4月17日 23時) (レス) id: cfdb26c000 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉蓮＊文才ほしい(プロフ) - なーさん» ありがとうございます、できるだけ頑張ります！ (2018年4月10日 13時) (携帯から) (レス) id: 5fe719242e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉蓮 | 作成日時：2017年7月16日 8時
