29話 ミシマ先生と葉巻 ページ31
A視点
ギンとも打ち解けられてよかった。なんとなく、サラ以外には懐いてない感じがして。
ジョー「ん、なんだ？この引き戸。うっし、開けてみるかー。」
ジョーが引き戸を思いっきり開ける。
ジョー「ひえー…かったい引き戸だな！」
A「中、何があるのか調べてみようか。」
暗闇に手を突っ込むと、何かが手に当たった。それを掴んで引っ張り出す。
右腕だった。
ジョー「うへえぇぇ!?」
A「ッ…」
サラ「どうやらこれも人形の足のようだな。持っておいてくれ、ジョー。」
ジョー「なん…で、そんなに冷静なんだ、お前…」
ほんとだよ…俺でもちょっとビビったのに…
あ、手前に小さめのやつが…
サラ「これ、シガーカッターってやつだな。ネットか何かで見たことがある…
葉巻をカットして吸えるようにする器具だ。」
ジョー「…なんでそんな物ネットで調べたんだ？吸うんじゃないぞ！サラ！」
A「未成年の喫煙はよくないんだぞー。」
俺がジョーに続くと、サラは心底心外そうな顔をした。
ごめんてー。
ミシマ「…サラさん。それはなんですか？」
サラ「え…？シガーカッターのことですか？」
ミシマ「その通りです。これは葉巻を吸う時に使う道具です。
…サラさん、吸ってませんよね？」
サラ「す、吸うワケないじゃないですか…！」
ミシマ「そうですか…では…その…頂けますか？それ。」
サラ「え…ミシマ先生、もしかして葉巻を吸うんですか？」
あぁ…未成年者の喫煙をヤケに警戒してるなーと思ったら…そういうこと？
ま、大人だし、迷惑かけてないならいいと思うけどね。
ミシマ「と、と、とんでもない！教師たるもの…喫煙などと…！」
それは吸ってる人の焦り方なのよ。ウソつくの下手か。
っていうか、めちゃくちゃミシマ先生ニコニコしてるし…よっぽど嬉しかったんだね。
サラ「ミシマ先生、何かいい事でもあったんですか？」
ミシマ「な、な、な、何を言ってるんですか！何もありません…！ええ…！」
A「葉巻が嬉しかったとかですか？」
ミシマ「うぐぐぐ…！教師は喫煙などしないのです…！」
確かにさー、保健体育の先生が
「煙草は身体によくないんだぞー。」
みたいなこと言ってたのにその先生が煙草スパスパ吸ってると、あ？ってなるけど…
別に自由じゃない？喫煙するかしないかは。
まー別に…どうでもいいけどさー。
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もみじ(プロフ) - コメントありがとうございます！最初に親友殺したのをこれでもかってくらいに後悔してます(´･ω･`) (2021年10月6日 22時) (
レス) @page1 id: 3db76492db (このIDを非表示/違反報告)
あいすくりぃむとちょこれぃと - 綾瀬くん…！幸せになって…！ (2021年10月6日 22時) (レス) id: 8ef3002cf4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もみじ | 作成日時：2021年9月5日 22時
