秘密だらけの俺ら【ars】 (ページ1)

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秘密(青と赤ver) ページ1

翔side

いつもの楽屋で新聞を読んでるとゾロゾロとやってくるメンバー達。

絶対に最後に来るのは智くんだ。

もう来てもいい時間なのに全然来ない彼にふとドアの方に視線を向ける。

雅「リーダー、遅いね～」

和「また二度寝してるんじゃないの？あの人、いつも眠いって言ってるし」

相葉くんとニノが思ってる事を言い出して、ため息交じりに新聞を畳んだ。

潤「翔さん？」

翔「ちょっとトイレ行ってくる」

雅「行ってらっしゃーい！」

和「ちょっと相葉さん、邪魔！」

雅「あひゃひゃ！いいじゃ～ん！」

わちゃわちゃしてるメンバーをよそにスマホを持って俺は楽屋を出た。

翔「全く…何かあったら連絡するようにっていつも言ってるのに…」

アドレス帳を開いて、智くんのスマホへ掛けるとすぐに繋がった。

智『もしもしぃ？」

翔「もしもしぃ？じゃないから。今どこにいるの？」

智『今、テレビ局に入った所。ちょっと寝坊しちゃった』

翔「寝坊しちゃったじゃないでしょ、智くん。迎えに行くから待ってて」

智『えー？いいよぉ』

翔「ダメ。行くから待ってて」

通話を終えるとすぐにダッシュで入口へ向かう。

入口へ行くと寝癖だらけの智くんがいて、吞気にあくびをしていた。

翔「智くん」

智「あ、翔ちゃん。おはよぉ」

翔「おはよう。何かあったら連絡するようにっていつも言ってるよね？」

智「ちょっと遅れただけじゃんか。翔ちゃんは時間に敏感すぎるの」

子供のように頬を膨らませる智くんにやれやれとため息をつく俺。

翔「仕える者として当然のことです。俺はあなたの執事なんですから」

智「外では普通に接して欲しい…」

翔「智様がちゃんと時間をお守り頂けるなら、普通に接しますよ？」

智「…頑張る」

翔「約束だよ？智くん」

智「ん。じゃあおんぶして？」

翔「眠いからってすぐ甘えるのもダメだよ。ほら行こう？」

智「はーい」

眠そうな智くんの手をつないで俺は楽屋へ向かう。

俺は嵐のメンバーだけど、実は智くんに仕える執事。

どうやら俺の主はまだ側にいないとダメそう。

今度から俺が迎えに行くようにするか、一緒に暮らすか…どちらかの選択をしないとな。