モミジが色付くその日まで。【赤/∞】 ＠Autumn前編

変態さん ９５ ページ5

すばる「A、愛の力で今年も勝とうな

ほら、あの夕日に誓おうや」



私の肩を抱いて


まだ夕日でも何でもない


空高くできらめく太陽を指差す先生


眩しい何てもんじゃない


目開けてられないよ


大体なんで私は肩を抱かれてるわけ？


何でこの人との愛の力を出さなきゃいけないの？


しかも今年もって言うけど


去年勝ったのは愛の力じゃないからね？


てか、愛なんてないからね？


何て思いがこのおバカさんには届くはずもなく


眩しい！って涙目になりながら太陽を見てる


やっぱりこの人って残念だなって


深い溜め息を吐いた



玲奈「Aーー！練習するよー！」


A「はーい」


すばる「あだっ」



玲奈の声に我に返った私


先生の腕を盛大に振り払った


皆の所に行くと


丁度練習のリレーが始まるところだった


順番は、


雪下さん(クラスの女子)→亮ちゃん→玲奈→丸ちゃん→宮本さん(クラスの女子)→たつ→私→章大


こんな感じで走るらしいです。はい。


章大はやっぱりアンカーか


ああ見えてめっちゃ足速いからね



信五「目指すは優勝のみやで！！！」



妙に燃えている我らが担任


去年の時のクラスは決勝で負けちゃったからね、


今年こそ勝ちたいんだね

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