モミジが色付くその日まで。【赤/∞】 ＠Autumn前編

変態さん １０２ ページ12

信五「あいつ何やってん？」



私たちの目線の先には犬と共に走る丸ちゃん


いや、


犬に走らされてる丸ちゃん


何か、ゴールじゃないほうに向かってる気がする


丸ちゃんが犬とワチャワチャしてる間


次々にゴールしていく他の団


あーあーあーあー、


犬クルクル回ってるし


あ、丸ちゃんこけた


おっ？おっ？


犬だけ走ってきたし



玲奈「犬だけでゴールとか」


A「可哀想過ぎる、丸ちゃん」



後からヒーヒー言いながらゴールした丸ちゃん


丁度私たちの前まで来てパタリと倒れた



裕「極度のストレスと疲労やな、

ヒナ、運ぶん手伝ってくれ」


信五「ほんまアホやな」



やれやれと丸ちゃんをテント下までに運ぶ


なんやコイツ！


めっちゃ重っ！


重っ！コイツ肥った？肥ったん！？


て、凄く騒がしいのは放っといて


既に始まったレースを見ると


たつが走っていた


おっ、たつのお題はなんだ？



A「えっ、」



たつは素早く誰かをつれてきた


その人物は我らが緑団団長、相葉雅紀


ま、そこまではいいんだけど、


大の男二人が手を繋いで走るってどうよ


なんかちょっと、うん



すばる「あいつらデキとるんちゃうか」



そんな先生の言葉と同時にゴール


結果は１位


満面の笑みで私に手を振るたつだけど、


こっちはなんか微妙な気持ちで


多分ひきつった顔をしてるだろう


ごめんね、


たつ、

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