【wrwrd!】失敗作な私。 (ページ41)

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失敗39。ページ41

『まぁこんな感じかな？』

一通り過去話をし終わってクッキーをまた一口齧る。

このクッキー美味しすぎ。

os「なるほどねぇ。と言うことはAちゃんは、孤児だったのをグルッペンに助けてもらって、ここの幹部になったってことやな。」

『まぁ、そう言うことやな。』

os「でも、化物はないやろ。」

『しょうがないよ。』

os「SCPに関してはもう人間ちゃうで。」

『しょうがない。』

os「しかも鎖に縛り付けるのもないやろ。」

『化物とか、SCPやからしょうがないで。』

os「さっきからしょうがないしか言わへんやん。ほんとにそのままでよかったん？」

『もう過ぎたこと。ずっと気にしとっても、意味はない。』

os「そっか。じゃあ、俺たちがAちゃんのことを「化物」とか「SCP」って呼んだらどう思う？」

『私は、今それとそっくりな「無能」って呼ばれてる。やっぱ、ここにきた意味なんてあったのかな？』

os「なに言ってんっ？俺たちも「無能」って言っとったか？」

『……！』

os「過去を全て「無能」って言葉で片付けとんちゃうぞっ！」

そう、マンちゃんが言う通り私は、過去を、今の呼び名の「無能」で片付けていた。

全てを「無能だから」で。

「無能だからできない。」

「無能だからわからない。」

私は、「無能」なんかじゃない。

何回もそう思ってきたではないか。

なのに、自分で自分を「無能」とでも、言っているではないか。

『マンちゃん、ごめん、私が間違ってた。私は「無能」なんかじゃない。私が勝手に「無能」って決め付けてた。』

os「せやで。Aちゃんは無能ちゃうから、もっと自信を持っていいんやで。」

『うん。私、これからは自分に自信を持って生きる！グルさんのためにも。』

os「Aちゃんを大事に思っとるやつはいっぱい居るし。トントンは、こう言っとたで。「俺、正直アイツが無能なんかよう分からんなくなってきてんよ。俺も、アイツのこと少しは信じてみるわ。」って。」

『ありがとう。でも、仲間になって欲しいな。』

os「せやな。今日はお茶会ありがとめう。またやろうめう。」

『またやろうね！』

こうしてお茶会が終わった。