生け贄になったはずなのに。2 (ページ15)

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誘拐されました。助けて～！ページ15

？「あなたがこの、我々国の王女ですか？」

『誰？！』

声が聞こえた背後を確認する。

だが姿は見当たらない。

念のため立って確認する。

それでも姿は見当たらない。

その時私の背後(デスク側)にいたのだろうその人物から首を絞められた。

対処法がない。

てか、私って相手国にはここの王女って言う認識しかないの？

ならこのまま王女のフリでもしとくかな。

？「私は、この我々国の敵国、ムーンアクト国の幹部のアンナと申します。」

『てかまっ、てくだ、さい！』

an「お話があるのですか？なら一旦放してあげるので大人しくしてください。」

そういい首から手をほどいてくれた。

てか、この人の顔始めてみた気がしない。

前にもどこかで。

なんかすごくお姉ちゃんに似てる。

an「それでお話は？無いのなら仕事を進めますが？」

『あの、この国の幹部、昨日私と寝てくださっていた人を刺殺したのはあなたですか？』

an「そうですね。あれは幹部でしたか。なら一石二鳥ですね。」

『それと昨日私を追いかけ回してたのも貴方ですか。』

an「やっぱりバレてましたか。私ですよ。お話はこれでよろしいですか？」

『え、はい…。』

an「じゃあ貴方を拐いますか。」

『え、今なんて…？』

an「気にしないでください☆」

そういいこっちにガラス玉みたいのを投げてきた。

それはﾊﾟﾘﾝと音を立て私の前の床に当たり割れた。

そこから、煙みたいなものが出てきた。

なにこれ？

そんなことを考えているとガラス玉？の作用か、

『涙がすごい出てくる。』

これもしかして

『これ、催涙弾？』

目から大量の涙。

独特な痛み。

吐き気。

これらは催涙弾の特徴に当てはまる。

an「せいか～い！」

ヤバい、目が見えない。

この薬は視覚障害をもたらすもの。

だから誘拐にはピッタリすぎる。

an「準備は整いました。では、行きますか。でもその前に…」

次はﾊﾟﾘﾝﾊﾟﾘﾝと2回音が聞こえたから2種類の薬を使ったんだろう。

なんの薬を使ったのかわからない。

でも、1つだけ分かった。

睡眠薬だ。

理由は単純に眠いから。

でももう1つはわからない。

でも気づいたことはある。

催涙弾特有の吐き気以外にも頭痛などがすること。

だから私の体が弱体化していると言うこと。

そこから考えるに、

弱体化の薬。

だから私に使われた薬は催涙弾、睡眠薬、弱体化の薬の3種類。

ヤバい意識が朦朧としてきた。

もう、無理。

こうして私の意識は途絶えた。