俺/僕達のその先は…

112話 ページ28

さとみside




部屋の中には気まずい空気が流れている。



ころんと莉犬は泣いていて、るぅとがころんを強く強く抱きしめていた。




こ 「 ー 僕とるぅとくんもああなっちゃうの…？」



る 「っころちゃん ー 」




ころんの言葉で俺の頭の中に映像が流れ出した。



いつにまにか莉犬は俺のもとにはいなくて、俺は一人でいて…。



そんなことを考えていると、莉犬が消えてしまいそうで…。



俺は莉犬を話さないようにと、強く強く抱きしめた。





る 「ころちゃん…？」




るぅとがころんの頬をなで肩を掴みながら自分からはなす。




る 「ころちゃん…、ジェルくんとなーくんは大丈夫です。ジェルくんも言ってたじゃないですか、夫婦喧嘩みたいなもんだって。だから大丈夫ですよ！」



こ 「…ぅん」




ころんが力なく答えるとるぅとはもう一度ころんを強く抱きしめた。



俺は莉犬が俺の元へ来て、俺に抱きつく。



俺はただただ莉犬を抱きしめ、ころんの泣き声が響く生徒会室で中を仰いでいた。

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