【wrwr/d】私はヒロインになりたいんじゃぁぁああ！！

22 ページ22

・




学校に着くが案の定女子の列はまだ退けてなかった
kn「うわ...まだおるやん...しつけぇな」

私達は気だるげに仕方なくその道の真ん中を歩く
syp「あんたら、いつまで手繋いでるんすか」
しょっぴさんが苦い顔をしながらそんなことを言った

『あ、忘れとった...あの』
私は困ったような顔をして、手を離すように促す
kn「はぁ？ええやん」
しかしコネシマさんは訳がわからない
というような顔で、手を離すのを拒んだ

それを見ていた周りの女子は遂にざわざわと騒ぎ出す
ふん。ざまぁ！と心で嘲笑いながらも
『めんどくさい...』と小言で呟く

女子の嫉妬はホントにめんどくさい。
出来ればこのまま手は
繋がれたままがいいんだけど...
『...わかりました』

それじゃ従順な一般女子生徒。
少し、他とは違う行動
しなきゃあかんわ

『嫉妬とか。死ぬほどめんどくさいです』
そういって彼の手を無理やり振り切りニヤリと笑う

そしてそのまま下駄箱まで走った


コネシマさん。ごめんなさい


kn「ちょ、お前！！」
syp「...」

『やっぱり生徒会には関わりたくないんで！さようなら！！！』

手を高く上げてまだ後ろで驚いている二人に強く振った
後ろには、呆気にとられた情けない顔と
心底面白そうに笑う二つの顔があった

kn「なんや、あいつ...ほんまに、」
syp「ほんまにおもろい。俺もそう思いますよ」

kn「しょっぴが？珍しい...」

・・・・・・・・・・・・


下駄箱につけば、私は頬を緩める
そして、よくやったぞ！と自分を褒めて教室へ向かった

23→←21

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す