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Side Taiga
ちゃんと顔を見ていなかったけど、
改めて見ると、とても顔が整っている。
でも何より気になることがあった。
彼はどうして、ここにいるのだろうか。
「いや…あ、名前教えてよ！」
流石に最初になんでここにいるの、とは聞けなかったからやっぱり初対面の基本は名前でしょ、そう思って聞いてみた。
「え、なんで。」
名前を言うのも嫌なのか。
教えてくれたっていいだろ。
「じゃ、俺が名乗るからさ。俺は京本大我。高3。そちらは？」
「…松村北斗。高2。」
いや、歳下か。
てっきり大人びていたから歳上かと思った。
「その曲さ、自分で作ったの？」
「うん。まぁ適当に音並べただけ。なんとなくこの音で曲作ってみたくて。」
それを行動に移すのが凄いな。
この音ってのは、病院内で聞こえる音か…
「俺もなんか作ろっかなぁ。」
「曲作れるの？」
「んまぁ、まずまず。でも前の病院はピアノなくてほぼギターしかいじってない。」
「へぇ、ギターできるんだ。」
音楽の話をすると
彼はそこそこ話に食いついてきた。
音楽が好きなんだな、そう思う。
「じゃあ、次はあなたの番。俺も聴かれたから、聴かせて、ピアノ。」
あまり人に聴かせたことはないけど、
たしかに勝手に彼の演奏を遮ってしまったから。
いいよ、なにがいい？
と、言うはずだった。
胸が急にどくんっとなって、
立っていられず、座り込む。
「え、ちょっと。大丈夫？心臓悪いの？」
彼は、慣れているようだ。
体調不良者をみることを。
普通の人だったら焦るところを、
とても冷静に背中をさすってくれた。
彼の手は冷たかったけど、
さすってくれる暖かさがあった。
「…ﾊｱｯﾊｱｯくろせんせっ」
「え？黒先生？担当黒なの？」
声色からやってしまった感があるな。
俺もやってしまったと思ってる。
こんなところでまた発作なんて起こしたら
病室から出させてくれないだろうから。
苦しくて目をつぶっていた視界の隅で、北斗が片手は俺の背中をさすりながら、スマホで誰かに連絡しているようだった。
てか、君はなんの病気なの？
黒先生が担当医なの？
なんで俺が心臓悪いことがわかったの?
そんなことを考えているうちに苦しさは増していって、いつのまにか意識を手放した。
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Moku(プロフ) - さかたさん» DMの方は、Mokuの設定のせいでした。すみません！設定変えたので、おそらく送れると思います。もしまた何かありましたらDMの方でぜひ送ってください！お手数かけました。 (2020年8月2日 9時) (
レス) id: 6e7b6bb8a7 (このIDを非表示/違反報告)
Moku(プロフ) - さかたさん» リクエストありがとうございます！とても嬉しいです。時間がかかると思いますが、気長に待ってくださると有り難いです。これからもよろしくお願いします！ (2020年8月2日 9時) (レス) id: 6e7b6bb8a7 (このIDを非表示/違反報告)
さかた(プロフ) - すみません！Twitterの方dm?が上手くいかなくてリクエストが出来ずこちらでよろしいでしょうか？HEROの続きが見たいです。きょもと樹の医者と患者のシーンも見たいです。Mokuさんの書く物語が大好きで毎回楽しみにしています。自分のペースで頑張って下さい！ (2020年8月2日 0時) (レス) id: 091f447974 (このIDを非表示/違反報告)
Moku(プロフ) - ゆなさん» こんばんわ！わざわざコメントありがとうございます！Twitterの方、先ほど承認させていただきました。こちらこそよろしくお願いします。 (2020年7月8日 0時) (レス) id: 6e7b6bb8a7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - こんばんわ。一気に読ませて頂きました。どれも好きです。先ほど、フォローの申請させて頂きました。よろしくお願いします。 (2020年7月7日 22時) (レス) id: 1e3e43fc2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Moku | 作成日時：2020年6月19日 17時
