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Side Taiga
ーーーﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯ
規則正しい自分の心臓の音。
この音で、
目が覚めるのは何回目だろうか。
この音で、
目が覚めることができるのはあと何回だろうか。
…そんなことは考えたことない。
目が覚める時いつも思う。
この音で歌でも作れそう、なんて。
まぁ不謹慎だから、
やめておこう、そう思うけど。
たしか、トイレに行って、ピアノでも弾きたいなって歩いていたところに発作が起きたんだっけ。
ナースコール押さなきゃな…
そう思っていると病室のドアが開く。
「あ、大我起きた？」
「うん、起きた。」
「ちょっと胸の音聴かせて。」
「もう大丈夫そうだね。」
よし、この言葉が聞ければ俺は動ける。
「じゃあ、とりあえず今日は一日、病室から出ないこと。」
心の中を読まれているようだったけど気にしない。
返事だけしておく。
「はーい。」
先生は俺の顔を何回か見て、病室を出た。なんだか怪しまれている気がするが、気にしないでおこう。
ここに転院してきて1ヶ月ほど経った。
最近の俺の暇つぶしは、新しい家の
探検、探索、と言ったところだ。
この病院にはピアノがあるらしいから、
久しぶりに弾きたいな、と思ったんだけど…
場所もわからず、ふらふらと歩き回りすぎた。誰かに聞けばよかったけど、探検という言葉に未だに心が躍るから。
まぁ楽しかったし。
これまでの経験上そんな大きな発作でもなかったから、少し探検に行こう。
そうワクワクしながら病室を出て、
エレベーターの方へ向かうおうと…
「ちょっと待った。病室から出ないってさっき言ったばかりだけど？」
ここに入院している証とも言えるリストバンドの付いている手を先生に引っ張られる。
「えー、もう大丈夫だから。」
「さっきまで意識なかった人が何を言ってるのかな？」
会って1ヶ月ほど。黒先生…と呼んでいる担当医。
なんだかこれまでの先生とは一味違った先生だ。
「そんなに動いて、どこ行きたいの？」
「…ピアノ、ピアノ弾きたいの。」
「ピアノねぇ…この時間だと先客いると思うし、明日ならいいよ。」
「…え、いいの！」
まさか、お許しをいただけるなんて思ってもなかったから大きな声で驚いてしまった。
まぁたしかに、また歩いている途中に苦しいなんてことになりたくないから、いっか。
「じゃ、納得したようだから、今日は病室で我慢ね。」
「はーい。」
久しぶりに、明日が楽しみになった。
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Moku(プロフ) - さかたさん» DMの方は、Mokuの設定のせいでした。すみません！設定変えたので、おそらく送れると思います。もしまた何かありましたらDMの方でぜひ送ってください！お手数かけました。 (2020年8月2日 9時) (
レス) id: 6e7b6bb8a7 (このIDを非表示/違反報告)
Moku(プロフ) - さかたさん» リクエストありがとうございます！とても嬉しいです。時間がかかると思いますが、気長に待ってくださると有り難いです。これからもよろしくお願いします！ (2020年8月2日 9時) (レス) id: 6e7b6bb8a7 (このIDを非表示/違反報告)
さかた(プロフ) - すみません！Twitterの方dm?が上手くいかなくてリクエストが出来ずこちらでよろしいでしょうか？HEROの続きが見たいです。きょもと樹の医者と患者のシーンも見たいです。Mokuさんの書く物語が大好きで毎回楽しみにしています。自分のペースで頑張って下さい！ (2020年8月2日 0時) (レス) id: 091f447974 (このIDを非表示/違反報告)
Moku(プロフ) - ゆなさん» こんばんわ！わざわざコメントありがとうございます！Twitterの方、先ほど承認させていただきました。こちらこそよろしくお願いします。 (2020年7月8日 0時) (レス) id: 6e7b6bb8a7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - こんばんわ。一気に読ませて頂きました。どれも好きです。先ほど、フォローの申請させて頂きました。よろしくお願いします。 (2020年7月7日 22時) (レス) id: 1e3e43fc2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Moku | 作成日時：2020年6月19日 17時
