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Side Taiga
「大我、喧嘩はやめなさい！」
「お兄ちゃんたんだから、我慢ね。」
いつもそうだった。
もし2人で喧嘩をしていても、
もし2人で物の取り合いをしていても、
優先されるのは必ず、弟である北斗だった。
別に、両親が俺のことを嫌っていたとか、
愛してくれなかったわけじゃない。
俺にも十分、過保護だったし。
ただ、北斗には対しては俺の何倍も何十倍も、過保護だった。
それに北斗は勉強はもちろん、運動もできて、少しだけではあるけど劣等感というか……何かの差をずっと感じている。
けど、そんな俺にも、
1つ、自慢できることがあった。
その時だけが、俺は両親を独り占めできる。
『それでは全国ｰｰｰ声楽コンクール、
金賞は…東京都 京本大我くんです！』
そう、昔から歌が得意だった。
人に自信を持って自慢できるほど。
いくつものコンクールにでて、俺は金賞をそうなめ。この業界で俺を知らない人はいなかったはず。
「大我、凄いわねぇ。」
「大我、おめでとう。」
「にいちゃん、おめでとう！」
金賞をとったあと、家族の元に戻る。
この時だけは、両親は俺を1番にみていてくれたし、北斗のことを、どこか負い目に感じることはなかった。
そんな俺ももう大学生。
あの大きな大きな立派な家を出て一人暮らしをしている。
大学は有名な音楽大学。
もちろん、歌の推薦でこの大学に入学した。
だけど、人生そんな上手くはいかない。
この世に、歌が上手い人なんて数え切れないほどいて。
人生最大、と言っていいほどの壁が
俺の前に立っていた。
実家に戻ることだってできる。
大きな会社を経営しているからそれを継ぐことだって。でも、せっかく行った大学。
無駄にするのか…
それに…
「はぁー…」
「何？またなんかあったの？」
バイト仲間であるジェシーに話しかけられる。
「そんな時はこの曲聴きな！音楽は裏切らないから！」
ノリノリでヘッドホンをつけられそうになる。
それを俺は慌てて止めた。
「あ、そうだごめん。忘れてたわ。」
「いや、ごめん。なんか習慣でさ。」
昔からそうだった。
『音楽を聴く時はイヤホンしちゃダメよ。』
ずっとそう、言われてきて。
耳が悪くなったら困るからだと思うけど、俺の大学の仲間はみんなヘッドホン使ってるからなぁ。
そんな感情を抱くが、
結局、母さんの言うことを守っている。
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Moku(プロフ) - さかたさん» DMの方は、Mokuの設定のせいでした。すみません！設定変えたので、おそらく送れると思います。もしまた何かありましたらDMの方でぜひ送ってください！お手数かけました。 (2020年8月2日 9時) (
レス) id: 6e7b6bb8a7 (このIDを非表示/違反報告)
Moku(プロフ) - さかたさん» リクエストありがとうございます！とても嬉しいです。時間がかかると思いますが、気長に待ってくださると有り難いです。これからもよろしくお願いします！ (2020年8月2日 9時) (レス) id: 6e7b6bb8a7 (このIDを非表示/違反報告)
さかた(プロフ) - すみません！Twitterの方dm?が上手くいかなくてリクエストが出来ずこちらでよろしいでしょうか？HEROの続きが見たいです。きょもと樹の医者と患者のシーンも見たいです。Mokuさんの書く物語が大好きで毎回楽しみにしています。自分のペースで頑張って下さい！ (2020年8月2日 0時) (レス) id: 091f447974 (このIDを非表示/違反報告)
Moku(プロフ) - ゆなさん» こんばんわ！わざわざコメントありがとうございます！Twitterの方、先ほど承認させていただきました。こちらこそよろしくお願いします。 (2020年7月8日 0時) (レス) id: 6e7b6bb8a7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - こんばんわ。一気に読ませて頂きました。どれも好きです。先ほど、フォローの申請させて頂きました。よろしくお願いします。 (2020年7月7日 22時) (レス) id: 1e3e43fc2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Moku | 作成日時：2020年6月19日 17時
