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Side Taiga
「じゃあ、電話越しだけど、乾杯でもしようか。」
「ほんとっ！ママかんぱいしてくれるって！」
「ふふっ、なんで慎太郎の方が喜んでんの。」
ジェシーも、慎太郎も、とても楽しそう。
「じゃあ、ジェシー、誕生日おめでとう〜！」
「おめでとうー！」
「ありがとう〜！」
その後少しだけ会話をしたが、やっぱり仕事があるみたいで、乾杯をした後、すぐに電話を切った。
こんなに賑やかな5人の会話、初めてだった。
「ジェシー、ほんとおめでとう！」
「うん、ありがとう。」
そこから、料理ができない俺は、今日の朝買ってきたチーズをチンすればできるチーズフォンデュの用意をする。
「おいしい！」
「ジェシーがチーズすきでよかった！」
「慎太郎良かったね笑」
「…ちょっと、体調大丈夫？」
あまり会話に入ってこないジェシーが気になった。
なんだか若干顔が白い気がする。
「…うん、ちょっと横になろうかな。」
「転ばないように気をつけて、ソファ行こうか。」
ゆっくり立ち上がって、俺も支える。
慎太郎もジェシーの手を取り、引っ張ってくれる。
「大丈夫そう？」
「ふっー…うん、落ち着いてきた。」
「大我、ありがとう。」
「ううん、ジェシー楽しかった？」
「うん、ほんっと楽しかった。」
「…ねぇ、ジェシー、俺もね、この家に来れて、2人に会えて、母さんと父さんに引き取ってもらって、良かったよ。」
「HAHA…俺も良かった…」
大笑いしてすぐに眠ってしまった。
さっきのジェシーの笑う姿が頭に浮かぶ。
初めて、あんなに笑顔なジェシーみた。
いつも笑っているジェシーだけどそれに
比べ物にならないくらい、幸せそうな笑顔だった。
慎太郎も、母さんも、父さんも、そして、俺も。
この日が、人生で1番の笑顔の日。
でも、これからも更新していくんだ。
この5人で、ずっと。
俺原記念日→笑顔の日:2月5日
Happy birthday ,Jesse.
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作者名：Moku | 作成日時：2020年5月23日 8時
