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そして小さく、
望「俺のになればええのに。」
って。
兄の口から呟かれた事を理解するまで
それほどかからなかった。
『、え、』
今まで散々揶揄われてきたけど、
こんな真剣に言われたのは初めてで
戸惑いを隠せない。
・・熱で頭がのぼせてるのかな、？笑
そもそも、血は繋がっていなくても
兄弟間で恋愛なんて持ち込んでいいはずがない。
いつの間にか茶碗はお盆に戻されていて、
気持ちを落ち着かせるためにも
一旦食器とか戻そう、
そう思って、
『本当、冗談やめてよね〜笑』
逃げるようにその場を離れようとしたら
望「俺は本気やで。」
その言葉と同時に兄の方へ引っ張られた。
『うぁっ！？』
ドサッと勢いよく倒れ込んでしまって
反射的に"ごめん"と謝るため退こうとした。
けど、ギュッと抱きしめられて動きを封じられる。
『、！、』
何が何だか、分からない。
兄に触れている所は熱のせいだろう、
かなり熱くて。
それでも抱きしめる腕の力は
しっかりとあった。
望「・・・わかってる、Aが
言いたいことも。
けど、なんか止まれへんの、」
少し鼻声混じりで、か細く
紡がれていく言葉はどこか泣きそうで。
『・・お兄ちゃん・・・』
これ以上、一緒にいちゃダメだ。
本能的に、そう感じた。
けど、もう遅くて。
望「・・・好きや。」
抱きしめられたまま、微かに聞こえた
言葉。
『っ！！！』
その瞬間に、私はありったけの力で兄を突き飛ばし、リビングへと駆けた。
"好き"・・・
兄の言葉で私の感情がぐちゃぐちゃに
なっていくのが分かる。
『・・ぅ・・・っ、』
なんで、どうして、。
そんな言葉しか出てこない。
多分、家族になった時から
ずっと・・・
気づかないうちに少しずつ芽生え始めていった感情。
・・・いや。
気づかなかったんじゃない。
今までもさっきも。
気づかない"フリ"をしていた。
認めた瞬間に"家族"として
いられなくなる。
それが怖かった。
それなのに、兄はこんなにもあっさりと。
私が作っていた壁をぶち壊してしまった。
『・・・なんで・・・』
ズルズルとその場に座りこみ、
兄に恋愛感情を持ってしまったことは
悔やむしかなかった。
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神山恋(プロフ) - めっちゃ良かったです！ありがとうございます！またお願いします！ (2018年9月26日 21時) (
レス) id: 75eaf3375c (このIDを非表示/違反報告)
76(プロフ) - nwseezwsstさん» お返事大変遅くなり申し訳ございません！そう言っていただけて嬉しいです！こちらこそリクエストありがとうございました！ (2018年9月11日 23時) (レス) id: bcf394d9cc (このIDを非表示/違反報告)
nwseezwsst(プロフ) - 誤→理ウエスト 正→リクエスト すいません！！間違えると思いませんでした！！ (2018年9月6日 20時) (レス) id: 1497ba72fc (このIDを非表示/違反報告)
nwseezwsst(プロフ) - ｓｓｓeeeです、ユーザー名変えました。 理ウエストにこたえていただきありがとうございます！もうほんと、神ちゃんがかっこよすぎてやばいです。これからも更新頑張ってください！！応援してます！ (2018年9月5日 14時) (レス) id: 1497ba72fc (このIDを非表示/違反報告)
76(プロフ) - 風勝健葉聡さん» お返事大変遅くなり申し訳ないです！そう言っていただけて嬉しいです(o^^o)これからもこの作品をよろしくお願いします〜(^-^) (2018年8月28日 23時) (レス) id: bcf394d9cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：76 | 作成日時：2018年8月12日 22時
