17:星空…… ページ18
それから私達は、幾度となく“埋め合わせの為のお出掛け”をした。
出掛ければ出掛けるほど、ダメなことだけど太宰さんのことを意識してしまう。
別に、康太の気持ちが薄れたわけでは無い。
少し、太宰さんへの“好意”も揺らいでいるだけだ──
太宰さんとのお出掛けも六回目を迎えた今日は、展望台で星を見に行くことになった。
『夜からのお出掛けも良いですね。』
「そうだね、今頃は夏の大三角形とかが見頃らしいから、見れたら良いね。」
ロマンチストな太宰さん。
夜も深くなり、星空が見え始めると、太宰さんは不意に私の肩に手を置いて、私を太宰さんの体に寄せ付けるようにし始めた。
”太宰さん……こんなの、カップルがやることじゃないですか……“とツッコミながらも、楽しむ私。
そんなロマンチックな時間を過ごしているときに突然、電話が鳴り始めた。
『ごめんなさい、電話が……』
「大丈夫、気にしないで。一旦、外に出ようか。」
『はい……』
私と太宰さんは一旦、他の人の迷惑にならないように展望台の建物から出た。
展望台の建物から出た頃には、既に着信音は鳴り止んでいて。
「誰からの電話だったんだい?」
『ちょっと今から確認してみます………』
スマホの画面に映された不在着信の名は、現在遠距離中の康太だった───
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もえ(プロフ) - 東湖さん» コメントありがとうございます!!私も書いていてとても切なくなりました(´;ω;`) (2019年12月11日 21時) (レス) id: 9b318e66e8 (このIDを非表示/違反報告)
東湖(プロフ) - 切ない…… (2019年12月11日 21時) (レス) id: 8fa507a6ec (このIDを非表示/違反報告)
もえ(プロフ) - るるぽさん» コメントありがとうございます!確かに、夢主は太宰に少し期待を持っていたのかもしれませんね……(´;ω;`) (2019年9月16日 13時) (レス) id: 9b318e66e8 (このIDを非表示/違反報告)
るるぽ(プロフ) - すごく凄く切なかったです 主ちゃんは太宰さんが引き留めてくれると何処か期待を抱いていたのかもしれないと思うと 切なさがまた(泣)長々と失礼致しました (2019年9月16日 7時) (レス) id: 0ac352dc04 (このIDを非表示/違反報告)
もえ(プロフ) - S.Hさん» 全然大丈夫です!寧ろ、長々とお話のことを書いてくれて凄く嬉しかったです(●´ω`●)謝らなくて大丈夫ですよ〜! (2019年8月5日 13時) (レス) id: 9b318e66e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もえ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mokomokohi4/
作成日時:2019年8月3日 23時