【文スト】文豪学園男子寮 2【学パロ】

第46話 ページ6

｢今日はいつに増してテンションが高いじゃないですか、何か良いことでもあったんですか？｣

『あったのよ……それが！！』

｢大体何があったのかは分かりました。｣

流石一葉、察しが良い〜！！

『それでね、もう朝から幸せすぎてニヤケが止まらないのよ……』

｢それは良かったじゃないですか、それよりA。例のあのお話の答え、聞かせてくれませんか？｣

『あっ……』

“例のお話”というのは、一葉が所属する演劇部の人数が足りなくて、今度やる劇の役の人数がいなさすぎて困っているとのこと。

私は勿論、劇とか出る立ちじゃないし、本音を言えば“出たくない”。

だってさ！？人前で、恥ずかしさもなく｢ああロミオ……何故貴方はロミオなの……？｣って言っているのと同じじゃない！！

｢勿論、出てくれますよね？｣

『ウワー、ナンカアツガツヨイナー』

一葉の圧が凄すぎて断れきれない私。

『そりゃあ、一葉の役に立つならそれで良いけど、演技は私……下手だよ？』

｢それでも良いのです、演技力については私がバシバシと鍛えてあげますから｣

結局、私は演劇部の助っ人に出ることになった。

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