【文スト】文豪学園男子寮 2【学パロ】

第45話 ページ5

『うわぁ……やっぱり腫れてるな……』

昨日、中原中也の部屋で突然泣きだした私。

その後のことを｢一分で纏めて言え｣と言われたら、洗面所に行ってひたすら顔を洗い、証拠隠滅をしてきました。

お陰で、芥川君に｢なんでそんなに顔がびしょ濡れなんですか｣と言われたけど。

｢相坂さん、おはようございます｣

朝から坂口さんキタァァァァ！！

『おはようございますっ！！』

テンションマックスで、声が結構裏返った私。

大丈夫だ。

他人の細かい変化に人は興味ないし、見てもいない。

｢朝から元気ですね｣

”それは、坂口さんに朝から会えたからです！！“

……なーんてこと、死んでも言えない。

｢そう言えば、この前貸して頂いたハンカチ、あんな感じで良かったですか……？僕的には、もうちょっと綺麗に返せたら良かったのですが……｣

『全然大丈夫です！！寧ろ、ハンカチが返ってきた時綺麗すぎてビックリしちゃいました……』

そう、坂口さんに貸してあげた私のハンカチは、翌日めっちゃ綺麗に折り畳まれて返された。

返された時、私が先ず驚いたのは、返ってきたマイハンカチに皺が一つもないこと。

｢坂口さん、貴方本当に何者ですか！？｣と聞きたくなるくらいだ。

｢もうそろそろチャイムが鳴りますね、急ぎましょうか｣

『はい！』

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