【文スト】文豪学園男子寮 2【学パロ】

第54話 ページ14

長期のリハビリも今日で終わりだが、与謝野先生曰くこのまま陸上に戻るのは難しいそうだ。

やっぱり、諦めないといけねェのか……

気持ちがどんよりとしているからか、扉を開けるのも重く感じてしまう。

｢只今ー……｣

｢………彼はどこ｣

｢うおっ！ビックリした……手前、久し振りだな……｣

玄関を開けると、敦の幼馴染みの泉鏡花っていうやつがいてビックリした。

此奴がいるということは………

｢久し振りじゃのう、中也｣

｢お久しぶりです、姐さん｣

姐さんは、ここの学園寮の管理人の森先生の知り合いで、後ろにいる泉鏡花は彼女が昔から可愛がっていているらしいが、余りにも大袈裟すぎる愛情表現に、泉鏡花は度々呆れている。

｢今日は、何しに此処に来たンですか？｣

｢決まっているじゃろう、鴎外殿から聞いたここの学園寮に居候しているおなごに会うためじゃ。｣

おなご……あ、相坂のことか。

てか、森先生もべらべらと喋るなぁ……。

｢それで私は鏡花を連れて此処に来たのじゃ。｣

｢私は最初から行くつもりだった。｣

どんだけ呆れてるんだよ、泉鏡花……

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