手前を何処か遠い処へ攫いたい【中原中也】完結 (ページ3)

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貴方となら…2 ページ3

青い瞳をした男が一ノ瀬家の屋敷の前に立つ。

それにしても此処の屋敷はでかい家だ

庭の手入れは綺麗に施されているものの、人の気配が全く無い

中也｢よし、今から突撃すッか……………ん？｣

黒服に突撃命令を下した後、中也は屋敷の二階の窓に目をやった

窓際に居るのは、一見フランス人形の様な綺麗な肌をした中也と同じ歳位の女。

何処か悲しそうにずっと外を見つめている

気付いたら惹かれていたその姿に、中也は胸をドギマギとさせながら今度こそ屋敷の奥へへと入った

*

バンッと鳴り響く扉の音に屋敷の護衛等は銃を構える

護衛｢誰だ御前等は！名を名乗れ!!!｣

護衛等は銃を構えながら中也に向かってそう叫ぶが、無駄だった

バンッ

中也｢俺は、ポート･マフィア五大幹部の中原中也だ。手前等の主を出せ｣

中也は護衛等に一発撃った後、"屋敷の主とその妻を出せ"と脅迫した

主｢この屋敷の主は私だが。｣

屋敷の主が出た後、中也はニヤリと笑いながら｢ありがとな｣と言って主の脇腹、胸を三発撃った。

勿論、その妻も共に

A｢あの…………｣

後ろでか細い声が為た。さっき中也が見た女だ

中也｢如何した?｣

中也は優しい声でその女に尋ねると、女は｢あの……有難う御座います｣と中也に礼を言った。

中也はクスリと笑った後、｢手前はこの屋敷の者か?｣と尋ねると、女は｢はい｣と答えた

後から名前を聞くと、その女の名前はAと言うらしい

中也はAに手を差し伸べ、こう言った

中也｢手前を何処か遠い処へ、つれ攫ってやるよ。｣

Aは笑顔で中也の手を取った