【学パロ】一目惚れと言う名の恋【中原中也】

prolog ページ2

｢おら、金出せよ!!金!!｣

｢やだ、私お金持ってない………｣

｢さっさと出せっつってんだろ！！｣

『苛めは止めたら?』

怯える少女の前に、ポニーテールが特徴のある"勇敢な少女"が出てきた。

『この子、私の友達なんだけど？高校生になって、弱い者苛めするなんてサイテー。｣

｢っ………覚えときな！！｣

｢Aちゃん、有難う………｣

先刻、"金を出せ"と脅されていた少女が礼を言った。

礼を言う彼女に、Aは＿＿＿＿＿＿

『良いのよ、こんなの。友達は"助けるべき大切なモノ"なんだから。』

*

その翌日、正義感が強い彼女に悲劇が起こった。

『これ、どういうこと………?』

何と、彼女の机には"ウザい"、"さっさと消えろ"等の醜い暴言が書かれていた。

『(こんなの、気にしたら負けよ。負け。)』

彼女は、最初は余り気にせず醜い暴言が書かれている机の文字を消しゴムで消した。

悲劇は、それだけでは無かった。

またその翌日、教室に入ると水をかけられ、着替えようとし、体操服を手に取ろうとすると、体操服は無い。

だけど、彼女には味方がいた。

それは、幼馴染みの"太宰治"。

彼は、日に日に腕や手に傷がついている彼女を心配していた。

｢醜いことは、止めたら如何だい？｣

太宰が、幾ら止めようとしても彼女への苛めは止まない。

高校二年生に上がる直前＿＿＿＿＿＿遂に、彼女はあの時助けた友人に裏切られてしまった。

勇気の中に咲いた、一輪の強い花はこのまま枯れてしまうのだろうか?

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