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#10 ページ11
Aの父親と母親に話を聞いたじいは、落ち着いた声で二人に話し始めた。
じい｢奥様と旦那様はAお嬢様に少々過保護すぎです。｣
じいの一言に、Aの両親は真っ向から否定をした。
母親｢いいえ、私はAに過保護なのではなくて唯、心配で＿＿＿＿＿＿｣
じい｢其れが今日、お嬢様が走って出て行かれた原因ではないのですか？｣
じいはAの母親の意見に負けずに反論する。
父親｢其れではじいは、Aの教育が間違っていると言っているのかね？｣
じい｢そうではありません、旦那様。｣
じいは続けて｢Aお嬢様は、この前もお一人でお洗濯物をされていたのを私はこの目で見ました。｣と、先刻の落ち着いた声とはまた違った声で二人に話した。
じいの言葉に、Aの両親は反論の言葉が出て来なかった。
─────────────
紅葉｢中也、其れはパセリじゃよ｣
中也｢…………｣
紅葉｢…………中也！！｣
中也｢はい！すいません、姐さん………一寸考え事を為ていて……｣
紅葉｢
姐さんの言葉に、俺の胸がグサリと刺さる。
先刻の首領の言葉でショックを受ける俺……らしくねェな。
俺は馬鹿だな…………
今更、Aのことを好きになるなんてよ。
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作者名：もえ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mokomokohi4/
作成日時：2018年3月11日 9時
