【童話パロ】美女と野獣【中原中也】完結

美女と野獣9 ページ10

太宰｢彼女はこの私を何とも思っていない!!｣

その頃、Aが住んでいる街の酒場では太宰がお酒を片手に嘆いていました。

芥川｢きっと彼女は太宰さんの良いところを分かってないんだと思います……｣

芥川が必死に太宰を慰めていると、基次郎が青ざめた様子で酒場に入りました。

梶井｢おい、皆聞いてよ!!僕の娘のAが野獣に捕まったんだ!!｣

基次郎の言葉を聞いて、酒場に居る人々は全員大笑いをしていました。

太宰｢君もAみたいに頭が可笑しくなったんじゃないかい？｣

太宰は基次郎を見下し口調で言ってから、芥川や酒場に居る大勢の人達を連れて酒場を後にしました。

一方その頃Aはといいますと、少しお腹が空いたので与えられた部屋を出ました。

ダイニングルームでは広津や立原達が何やら話を為ているようでした。

立原｢彼女や御主人様があんな感じじゃあ、もう魔法を解くことは無理だろうな｣

広津｢何を言っておる!このまま御主人様と彼女が恋に落ちればいい話だろう？それを無理とか決め付けるなん…｢しっ!Aが来たわよ｣……分かった｣

おや、Aが着いたようです。

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