【学パロ】告白されるなんて聞いてない！【太宰治】

Confessions＊8 ページ8

｢まぁ、相手が相手だから周りの目があるだろうけど、何か嫌なことあったら妾に言うんだよ？いつでも愚痴は聞くからさ。｣

『与謝野先生っ……』

｢与謝野先生、柚原さんのお母様がお迎えに来られました。｣

｢了解。柚原、アンタのお母さんが迎えに来てくれたみたいだね。｣

『そうみたいですね。』

ベッドからゆっくりと降り、自分の荷物を持ってから与謝野先生に感謝の気持ちを伝えてから、私はお母さんが待ってくれている所へと行った。

お母さんは、私の顔を見るなり｢A、貴方大丈夫なの！？｣と、めちゃくちゃ心配してくれていた様子だった。


『嘘でしょ……』

私の為に、家事を中断して学校まで車で迎えに来てくれたお母さんと無事に合流できた後、自分の部屋で暫く横になっていると、気付いたら時計の針が夕方の五時に回っていた。

スマホのロックを解除すると、メッセージアプリには企業アカウントのメッセージも含めた通知が沢山来ており、その中には一葉も混ざっていた。

一葉から来たメッセージは、私の体調を伺う内容と、今日の体育館の出来事が長文でビッシリと送られ、一葉らしいなぁと思ったけど……私、体育館での出来事とか知りたくなかったよ！？

『まぁでも、これも一葉らしいし、なんだかホッコリするし、良いや。』

一葉に｢心配してくれてありがとう、あと体育館での話もありがとう。色んな意味で恥ずかしすぎるわ。｣と返信し、私はメッセージアプリのタブを閉じ、スマホを持ちながら天井を仰いでいた。

『そう言えば私、太宰君に"今日の借り"をいつかは返さないといけないんだった……』

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