【学パロ】告白されるなんて聞いてない！【太宰治】

Confession＊3 ページ3

放課後─一葉に事情を言って、今日は先に帰ってもらうことにした。

そして私はというと、差出人不明の紙切れ─いや、果たし状を手に、指定された体育館裏で顔も名も分からぬ人の所へ向かった。

そして、体育館裏に着くと─一葉経由で私に手紙を渡して来たと思われる女子が立っていたのだ。仁王立ちで。

『あ、あのもしかして……樋口一葉っていう子に、私へ手紙を渡すよう言ったのは貴方様でしょうか……』

｢えぇ、そうよ。柚原Aさん。｣

え、待ってこの人誰だ？パッと見、私と同級生っぽいけど……てか、何で私の名前知ってるの？

あー……そうだった、私の名前は数日前のあの出来事で全校生徒の殆どに知られたんだった─！！

｢私が何で貴方を今日ここに呼んだのか分かる？｣

『ごめんなさい……全く分かりません。』

｢とぼけないで！！｣

思いっきり顔や服に水を掛けられた……ほんっと最悪。

何で私が｢分かりません｣って本当のこと答えただけなのに、水掛けてくるの！？意味分かんないんだけど！

｢私、ずっと太宰君のことが好きだった。なのに、何で貴方があの人に告白されるの？ほんっと、意味分かんない！！｣

『意味分かんないのは貴方の方ですよ！急に私に水掛けてきたりして！！』

｢はーい、喧嘩はそこまで。｣

｢太宰君……！｣

来たよ……事の発端起こした例の男が……

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