【学パロ】告白されるなんて聞いてない！【太宰治】

Confessions＊17 ページ17

同性に体育館裏に呼び出されたのは人生で二度目。

既に嫌な予感しかないし、この前のことがあったから潔く呼び出しを断って逃げたら良かったと後悔。


私が体育館裏についてから数分後、今朝私に呼び出しを掛けてきた見知らぬ女子がやって来た。

｢私の呼び出しから逃げずにしっかりと約束通り来たのね。｣

『お褒め頂きありがとうございます。』

｢褒めたつもりなんか無いわよ─ところで一応聞いておくけど、貴方は太宰君と付き合っているの？｣

『いいえ。』

｢びっくりするぐらい、あっさりと答えるのね……｣

｢だって本当のことだから……｣と思いながらも、余計なことを口に出してしまわないように、頑張ってお口チャックをしていた。

｢柚原さんが太宰君とは付き合っていなくて、ただの"お友達"なら、私が太宰君と付き合えるようにサポートしてよ、ねぇ─良いでしょ？｣

頭がいきなりこんがらがってきた……太宰君とこの人が付き合えるようにサポート？私が？

いやいやいや、何で？

『申し訳ないですがお断りします！私、そういう人と人の仲を繋げるような斡旋系はちょっと不得意分野なので！』

バレてるかバレてないか分からないような苦笑いを浮かべながらその場から一刻でも早く離れようと、めちゃくちゃ努力をした。

けど─

｢待ちなさい！話はまだ終わっていないわよ！｣

気付けば私とその人の間で鬼ごっこが始まっていた。

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