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172話 【涙】 ページ31

--烏養繋心side--



合宿所に戻って、もぅ3時間が経った。


俺の目の前には、今も目を覚ましていないAが横になっている。







そろそろ飯でも食っている時間だろう。







何度か、この医務室にAの様子を見たいといって、部員達が来た。


でも、今は静かにしていてもらいたかったから、部員は医務室の出入りを禁止にした。







----コンコン----




「烏養くん、武田です。」


烏繋「先生か...入ってもかまわねぇよ。」


武「烏養くん、夕食できたんで食べてきたらどうですか? Aさんは、僕が見てますから。」


烏繋「いや...俺はAが目を覚ますまで此処にいさせてくれ。」


武「...そうですか。 わかりました...でも、あまり無理をしないでくださいね。」


烏繋「あぁ...すまねぇな、先生。」


武「いいえ。 なにかあったら、いつでも呼んでください。」









武田先生はそう言うと、静かに医務室を出て行った。








武田先生の厚意を無駄にしちまったな...。


でも俺は...Aが目を覚ました時に、傍にいてやりてぇんだ...。







高校生になって、久々に会った妹...。


バレーを見ている時...


バレーをしている時...


いつも楽しそうに笑ってる、俺の大事な妹。


そんな妹が、俺の前から消えてしまいそうになった。


危ねぇめには遭わせないって、ジジイ達にも大見得きったのによ。


危ねぇめに...あわせちまった...。


今の俺には、此処でAが目を覚ますのを待つ事しかできねぇ。






烏繋「何もできねぇ自分に腹が立つ。」







俺がしっかりAの傍にいればよかったんだ。









烏繋「A...。」








俺は、そっとAの手を握った







烏繋「ごめんな...。」







俺がそう言った瞬間、Aが俺の手をキュッと握った








烏繋「ッ...A?!」


『...け...い...にぃ...。』


烏繋「ッ!!」








ゆっくりと目を開け、俺の顔を見たAは


『泣かないでよ。』


と、小さな声で言った。





そのAの言葉で、俺の目から涙が出てるのに初めて気がついた。

____________________

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夢ぽん - ほんと面白いです!更新待ってます!! (2018年3月1日 6時) (レス) id: 66db2e0f8f (このIDを非表示/違反報告)
黒夜叉(プロフ) - きぃさん» きぃさん、コメントありがとうございます。スミマセン、カメ更新で。できる限り頑張ろうと思います。 (2017年12月25日 23時) (レス) id: 752f8bbbdb (このIDを非表示/違反報告)
きぃ(プロフ) - 続きがきになりますので、更新頑張ってください! (2017年12月25日 23時) (レス) id: 6953351f31 (このIDを非表示/違反報告)
毬江(プロフ) - 黒夜叉さん» どういたしましてです。『ありごとうござあます』になってますけど、大丈夫ですか?誤字は誰にでもあるミスなので気にしない方がいいですよ。ボケでやってましたらすみません。ボケ殺し山飛雄くんと同類なんです… (2017年8月23日 23時) (レス) id: 55cebcf30e (このIDを非表示/違反報告)
黒夜叉(プロフ) - 毬江さん» コメントありごとうござあますm(_ _)m間違いです。教えてくれてありがとうございますm(_ _)m訂正しておきますm(_ _)m (2017年8月22日 9時) (レス) id: 752f8bbbdb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒夜叉 | 作成日時:2017年2月2日 15時

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