愛を歌う。【暗殺教室】 (ページ2)

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貴方side

がやがやと声が響く教室。

本当に椚が丘かと疑うほど楽しそうだ。

この校舎はお世辞にも新しいとは言えない。

聞いたところここは、落ちこぼれが通う教室だとか。

「おや。貴方が転校生ですか。」

驚いて顔を上げると、

『、、、は？』

八本の足がうねうねと動く黄色いたこのような生物が、覗き込むようにしてこっちを見ていた。

「おや、あまり驚かないのですね。私は殺せんせーといいます。私のことは聞いているとおもいます
　が何かわからないことがあったら、何でも聞いてください。」

『、、、ああ。』

私が返事をすると、殺せんせーとやらは満足そうにどこかへ歩いて行った。

、、、女のままだと面倒くさいな。男の方が楽だ。

私はトイレに向かい、さらしを出し、胸を抑える。

髪を軽く結い、フードを被る。

とりあえずはこれで大丈夫だろう。

トイレから出て教室に向かう。

もうホームルームが始まっているだろう。

「、きょ、、て、、、せい、、、す。」

なんて言っているかはわからないが、私のことを言っているのはわかる。

「入ってください。」

入るようにうながされ、立て付けの悪いドアを開ける。

『歌川Aです。趣味は歌うこと。よろしく。』