〃 ページ3
あっちこっちで上手いこと言って、その場その場で自分を作り変える――その八方美人な処世術が嫌い。
あたしはそんな処世術なんてクソ喰らえと思う。あたしは嘘をつきたくないし、友達は数人の友達を大事に生きていけばいいと思っているタイプだ。自分を捻じ曲げてまで誰かに取り繕うなんてどうかしていると思う。
けど、あたしみたいなヤツはやはり浮く。女の世界では、さっきの処世術がないと生き残れないんだ。
あたしは女の世界に向いていない。ドロドロぎらぎらした闘いの場になんて身を置きたくない。もっと女の子かわいい系のアニメみたいにふわふわと笑い合いたい。
どうして人の悪口なんか言うのだろう。そんな暇があったら、好きなものを語った方が楽しいはずなのに……。
あたしはどうやら女の気持ちが分からない。いわゆるサバサバ女子を自称したいわけじゃない。ただ単純に女に馴染めないだけなんだ。
友達が欲しくないとは言わないけど、女社会に無理矢理合わせて生きていくのは酷く辛いと思う。
だから、夢の青春ライフは諦めた。まだ未練はあるが、仕方のないことなんだ。
だってあたしはひとりぼっちだから。
1人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:頭ン中お花畑 | 作者ホームページ:https://x.com/mousouchuu_yume?s=21&t=z5mZsEWoDbXlEacgfXSP6A...
作成日時:2023年10月20日 0時