＊ ページ32
「十八歳のスクール水着ってアウトじゃねぇか」
「僕に同意を求めないでいただきたい」
「信じられねぇだろ…あれで、あの大人っぽさでスク水なんて
どこぞの変態大歓喜の絵になるぞ、そんな奴いたら殺すけどな」
「…」
見たいのか見たくないのか、先程から遠い目をする帽子の幹部の話を
芥川は暑さに耐えながら聞いていた。
そして数十分後、
「嫌だ！！こんな格好で人前に出るならここで腹を切る！！離せ！！」
「ここまで来てなにを云う！！散々暴れおって！」
「いーやーだー！！『金色夜叉、もがっ」
パーカーで体を隠し、叫ぶのはスクール水着から着替えさせられたA。
紅葉、樋口、銀の三人がかりで引きずられ、終いには異能を使おうとして銀に口を押さえられている。
「ふふふふふ…もう逃げられぬぞ…」
後ろに回って銀と樋口がAの手を掴んだ。
黒い笑みを浮かべた紅葉が暴れるAのパーカーを躊躇なく脱がせる。
Aの顔が真っ赤に染まった。
「わぉ、結構似合って、げふ！！」
空気を読まない梶井が中也の拳で砂浜に埋まった。
梶井の言葉でAは更に顔を真っ赤にして、その場に座り込んだ。
「死にたい…」
Aが着ていたのは、白い肌に紺色のコントラストが非常に色っぽいビキニだった。
しかもスカァトタイプなのが可愛らしさを演出している。
布面積の少ないそれは、Aのスレンダーな体をより引き立てていた。
中也はつい、見惚れてしまった。
「死ぬしかない…死ぬ…」
「待て待て待て待て！！」
何処からか拳銃を取り出した為、中也は途端に焦り、それを取り上げる。
「もう嫌だ…帰りたい…生き恥晒すくらいなら入水してやる…」
「おいおい落ち着けよ。…似合ってんぞ」
「じゃあ中也さんがこれ着てくださいよ…私が似合うなら中也さんもきっと似合いますよ…」
「手前はなにおぞましい事のたまってんだ！！」
色っぽいAを褒めたつもりが、当然のように伝わらなく挙句呪符のこもった目で睨まれた。
その際に白い胸元が見え、つい目をそらす。
『やべぇ、そのやり場に困る…』
その後、日焼け止めを塗ると云って紅葉がAを押さえつけて塗り始めた時、
つい艶っぽい悲鳴をあげたAの声を聞いた中也は
頭を思い切りテトラポットにぶつけた。
ちなみにテトラポットは割れた。
＊→←マフィアとの海は穏やかではない ［ブラコン様リクエスト］
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もこすけ(プロフ) - nino=sakuさん» コメントありがとうございます。怪談、いかがでしたか。実際に遭遇したくはないですね…。 (2019年3月26日 18時) (
レス) id: 4a59fda111 (このIDを非表示/違反報告)
nino=saku(プロフ) - 主人公の怪談夜中に読んでたので普通に怖かったですw (2019年3月26日 0時) (レス) id: 2561bedadd (このIDを非表示/違反報告)
もこすけ(プロフ) - 凛さん» コメントありがとうございます。わざわざ有難いお言葉感謝します。もう少し続きますので、お楽しみに。 (2018年12月7日 23時) (レス) id: 4a59fda111 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - リクエスト受けてくださって本当にありがとうございます！作品とても楽しみです！ (2018年12月7日 14時) (レス) id: 9fddac5d14 (このIDを非表示/違反報告)
もこすけ(プロフ) - みぃちゃん，ｍさん» コメントありがとうございます。小泉のボーカル、見たいてますね。これから登場しますので、お楽しみに。 (2018年12月7日 10時) (レス) id: 4a59fda111 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もこすけ
| 作成日時：2018年10月28日 18時
