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いつもは仕事終わりのサラリーマンや宴会中の男衆の声で賑わっている居酒屋はちょっとした騒ぎになっていた。





「はー…アンタ本当に強いんだね」






「与謝野先生も飲んでるじゃないですか」







「妾も結構酔ってきたよ、あ、追加頼むね」







かなり強い酒をまるで白湯のように飲んでいく美女二人に男達は驚きを隠せない。







「嘘でしょ…なにあの量可笑しいよ」






「おれはねる」








「国木田君、君今最下位だからね」








「おれのりそうにはこうはいがバケモノなんてかいてない」







「私も予想外だよ」







仄かに赤い顔の与謝野に反し、Aは涼しい顔で強い酒を飲んでいく。
ペースについていけない自分でもキツイのに何故平気な顔をしているのか不思議で仕方ない。







「アンタそれストレートだよ」







「ストレートの方が味がよく判って好きです」







「どんな肝臓してんのか気になるねぇ」







じっと腹を見つめた与謝野にAはやめてくださいと目をそらしストレートの酒を煽る。
ちなみに強いやつだ。







「国木田ぁ、アンタも飲みなよぉ」








数分後、与謝野は完全に酔った。
そして撃沈しかけている国木田に絡みまくる。
酒に弱い国木田はもう無理です後生ですと呂律が回らないまま云うが本人には届いてない。







「与謝野先生潰すとか化け物かい…」







「太宰さんは飲まないんですか?」







Aの言葉に太宰はハッとする。
彼女はかなりの量の酒を飲んでいる。
対して自分はあまり飲んでいなく、それに酒には強い。
ならばここからAを酔わせることが出来るのでは、と。







「飲むよ飲む飲む。店員さん、この店で一番強いお酒頂戴」







いくら強くとも相手は元十八歳の小娘。
マフィアで若い頃から飲んできた自分に勝てるはずがない。







「じゃあ、乾杯」







『ベロンベロンに酔わせてあげようではないか!』







悪役のように内心高笑いをして乾杯をする。
きつい酒も、勝利の美酒だと思えば美味いものだ。
…と、数十分前には思っていた。







「もうだめ…目の前ぐるぐるする…」








「早いですね」







Aは化け物だった。
あれほど強い酒を飲んでも顔色ひとつ変わらない。








「酔った君も見たかったのだけどねぇ…」








溶けていく意識の中で、太宰は一人グラスを揺らすAの名前を呼んだ。
その声が本人に届いたかは判らなかった。

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Ohata(プロフ) - 泣いて……いいですか?(織田作ぅ!!) (2022年8月22日 23時) (レス) @page11 id: 9a3ac744f2 (このIDを非表示/違反報告)
ハック - おっ織田作さんぁぁぁぁぁああぁあああああん (2021年8月25日 17時) (レス) id: 0c5e7e9ecb (このIDを非表示/違反報告)
暁郗 - 砂色のコート、赤い髪…お、おださっ…ああああああああああああっっ!!(号泣) (2021年1月1日 0時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
もこすけ(プロフ) - まつかわもちさん» はい、アナベルをモデルにして少し違うものにしております。 (2018年9月30日 11時) (レス) id: 4a59fda111 (このIDを非表示/違反報告)
まつかわもち(プロフ) - 呪いの人形って、もしかしてアナベル……ですか? (2018年9月30日 10時) (レス) id: 895f1d2de6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もこすけ | 作成日時:2018年8月8日 15時

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