◇19◇ ヤキモチ。 ページ19
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和「…鈴華…？」
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和が呼んだ、彼女の名前、『鈴華』。
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それを聞いたとたんに
私に何となく焦りが生まれた。
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A「…、和っ」
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和の服の裾を引っ張って
「誰？」って聞こうとしたけど
和は、鈴華さんを見つめるだけで、
全然気づかない。
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鈴「…覚えていて…くれたのね？」
和「忘れるわけないでしょw」
鈴「ほんと、何も変わってないわね。
もう6年も経つっていうのに」
和「鈴華こそ」
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2人で、勝手に話が弾んでる。
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ほんとに…誰………？
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鈴「ぁら、皆さんもお揃いで？
お久しぶりね」
翔「鈴華さん？すっげー綺麗」
潤「相変わらずですね、鈴華さんは」
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皆も…知ってるの？
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鈴「…あなたは…？」
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すると、鈴華さんの目が
私に向けられた。
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和「コイツ、俺の婚約者、
Aっていうの」
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和は私の肩を引き寄せて
鈴華さんにそう言った。
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鈴「あら…そう、和也くんも
そんな年になったのねぇ」
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ふふ…、と綺麗に笑った鈴華さんは
正真正銘のお嬢様って感じで
女の子の私でも
思わず見とれてしまった―……。
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和「姫、この人は―…
俺の知り合いで、
秋彩財閥の娘、秋彩鈴華」
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和は
私にそう言って
鈴華さんを紹介してくれた。
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鈴「よろしくね、婚約者さん」
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長い指を持った手が
私の前に差し出されて
私はためらいながら、
その手に指を絡ませた―。
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みかん(プロフ) - 本当に本当によかったです！！感動したし、きゅんってしたし…とにかくよかったです！楽しい時間をありがとう！芽愛さんは小説家？の才能があると思う！！ (2017年6月23日 16時) (
レス) id: 536b0b2141 (このIDを非表示/違反報告)
わか - 最後が楽しみだったのですが、いざ終わってみるととてもさみしいです (2017年1月9日 23時) (レス) id: 970837271f (このIDを非表示/違反報告)
わか - すごく面白かったです！ (2017年1月9日 23時) (レス) id: 970837271f (このIDを非表示/違反報告)
おなべ(´∀`) - 面白かった！ (2016年12月21日 3時) (レス) id: 22286369ef (このIDを非表示/違反報告)
arashi45ayano(プロフ) - とても感動しました。新しい小説も頑張ってください (2016年10月30日 21時) (レス) id: df2f2f7f9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：二宮芽愛
| 作者ホームページ：http://ameblo.jp/mokomoko9/
作成日時：2013年2月11日 20時
