65:川落ち ページ17
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スーパーとホームセンターは場所は違えど近く、弓道場までの道のりは1つしかない｡
そのため、すれ違う事はまずない｡
(もう出会ってもおかしくないんだけどな….)
スマホを片手に小走りで石階段を降りる。道行く人が私の袴姿を物珍しそうに見るが、肝心の下僕Tシャツを着た5人は見当たらない｡
なんならと、弓道場を出た後すぐに竹早に連絡したものの、彼はそもそも稽古中スマホを持っていなかったようだ｡
電話に出ない｡
(如月辺り持ってそうだけど、連絡先知らんしなぁ…)
こんなことなら先にマサさんに鳴宮か小野木にも連絡つくか確かめてもらえばよかった｡
そう思うも後悔先に立たず。今更マサさんに電話で頼むのも意味がない｡
(マサさんの言ってた可能性もあるけど、さっきの白菊が言ってた“男子が時間を持て余すとは思えない”ってのはそうなんだよな｡
仮に食材選びに熱中してたとしても、すぐに決めそうだ｡)
階段を降りきってスーパーの道へ進む｡
コンクリートを歩くその先には突き当たりになっており、右に曲がれば川を架ける橋がある｡
辺りを見回しながら右へ曲がろうとした時、その先で大きな声が聞こえた｡
如｢ーなと!もういいよ!!｣
『！』
焦りを感じる如月の大きな声が橋のほうから聞こえた｡
何事かと急いで橋へ向かうと、そこには橋から川を見る如月と山之内、竹早がいた｡
その中の山之内が私に気づく｡
山｢えっ!?石崎さん!?｣
『3人して何してんの?他の2人は?』
如｢湊が…!!｣
『は?鳴宮?』
素っ頓狂な声をあげるも、川を見ると赤い帽子とそれを追いかける鳴宮の姿と、これから川に足を突っ込もうとしている小野木がいた｡
『えっ何してんのアイツら!?』
鳴｢う…わっ!!｣
竹｢湊!!｣
鳴宮が帽子を掴んだ途端にバランスを崩して段差の下のほうへ落ちそうになる｡
その時、バシャッと水音をさせて小野木が彼の手を掴んだ｡
『!おの…』
2人｢うわっ!!｣
バシャンッ!!
竹｢湊!!｣
如｢かっちゃん!!｣
『っ』
倒れ込んだ2人を見た竹早と如月は真っ先に2人の救出へ向かう｡
あの川の流れであれば巻き添えを組む事もないだろう｡
『山之内、2人の怪我確認しとけ』
山｢うえっ!?はっはい!!｣
山之内の回答をまともに聞かずに私は近くのドラッグストアへ走って行った｡
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白雪 - 初めまして、白雪と申します。ツルネの話が読めて嬉しいです。更新楽しみにしています！ (12月26日 11時) (
レス) id: c47909f85b (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - 紅さん» ありがとうございます!!数年前の一期の話ですが…気長に読んでいただければ嬉しいです！ (7月29日 20時) (レス) id: 2bd9d8ee2e (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (7月29日 8時) (レス) @page17 id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼 | 作成日時：2023年4月2日 16時
