雪が止みませんね。 ページ8
雪が舞う中、
僕は 探偵チームKZの 事務所へ向かう。
分析結果を 皆に伝える為に。
事務所、と 言っても、
若武の家だから、いつもなら 自転車。
今日は 雪が降っているから、仕方なく歩き。
でも、さ。
大学生になっても、こうやって 事件を追う事になるとは 思っていなかった。
皆、別々の道に進んで。
探偵チームは 解散しちゃう、と 思っていた。
それが、高校生の時。
「今までの事を本にしたら どうかな。
本が売れたら 有名になれるし、印税が入ったら 活動費も困らないでしょ」
アーヤが言うと、
黒木が 知り合いの編集者に頼んで 出版が決定。
アプリの制作も順調で、売れ行きも 悪くはなかったんだけど、活動費には足りなくて。
僕や若武、美門は 何もできなかったけど、
アーヤが 頑張ってくれたのは、知ってるよ。
時間ができると、すぐ 事件ノートを振り返って頭の中で文章を組み立てて。
メモ帳を持ち歩いて、よくメモをしていた。
それを見た上杉と七鬼が、アプリの制作をもう一度始めて 新しいアプリを作った。
で、それが大ヒット。
同じくらいに、
本も 出版されて、こっちも ベストセラー。
調子に乗った若武が、探偵チームKZのホームページを作成する、と言い出して。
事件の依頼を ネットで受け付けた。
これが、僕たちの転機。
本を読んだ人が、
このホームページを 開いて、事件を依頼。
初めて 依頼が来た時は、本当に 驚いた。
若武は、天井に頭をぶつけるくらい飛んで。
上杉は、眼鏡を 何度も拭き直したり パソコンの画面を 見直したりして。
アーヤと僕は、
話に付いていけなくて、顔を 見合わせた。
依頼が来た、
と 言った、七鬼も 目をパチパチさせて。
感情を あまり 出さない、
黒木と美門まで、口を ポカンと 開けていて。
「っしゃあ！神は 俺らを見放さなかった！！」
そう言った若武の笑顔は、3年経った今でも 忘れられない。
ものすごく 輝いていた。
この間 大学で会った上杉が、
若武がいない事を 確認して、言ったくらい。
「初めて 依頼が来た時の若武、
すっげぇ、カッコ良かったよな」
たぶん 僕らの誰も、
あの若武を、一生 忘れられないと思う。
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晴川もこ(プロフ) - まりあさん» まりあさん、リクエストありがとうございました！ホムペも見て下さったのですね。嬉しいです＊ 素敵なお話、と言って頂けて良かったです*.+ﾟ これからも、よろしくお願いします☆.° (2017年3月29日 13時) (
レス) id: 4d648d2c9a (このIDを非表示/違反報告)
まりあ - リクエストに応えて下さりありがとうございました！ホームページの方も読ませて頂きました。どちらもすごく素敵なお話でした＊長編の方も楽しみにしています。 (2017年3月29日 12時) (レス) id: 59406cc068 (このIDを非表示/違反報告)
晴川もこ(プロフ) - 瑠璃さん» 瑠璃さん、リクエストありがとうございました！ 面白かった、と 言って頂けて、安心しました＊ 応援ありがとうございます☆これからも、よろしくお願いします*.+ﾟ (2017年3月28日 18時) (レス) id: 4d648d2c9a (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - リクエストの見ました！忍と裕樹さんの絡み、初めてだったけど、面白かったです！長編＆続編も頑張って下さい！応援してます！ (2017年3月28日 17時) (レス) id: 6264ab79e8 (このIDを非表示/違反報告)
晴川もこ(プロフ) - マカロンさん» コメント、ありがとうございます*.+ﾟさん付けなくていいの 了解です、マカロン！……で、大丈夫ですか？ 私の事も、お好きに呼んで下さい＊ 天然2人は、面白くて可愛いですよね。オチも考えやすく、助かってます＊天然は最強かも 笑。これからもよろしくお願いします☆ (2017年3月28日 9時) (レス) id: 4d648d2c9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：晴川もこ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/moko02011/
作成日時：2017年2月2日 16時
