可愛い子猫にご注意を#1

3　フィッシャーズとの生活 ページ3

Aside
このフィッシャーズハウスに来て、一か月。
気づいたら、ここにいた。
もちろん、最初は混乱した。
自分が人間になれるだなんて思ってもみなかったし、
七人もの人間と一緒に暮らすだなんて考えもしなかった。
白い肌に黒い髪の毛。人間の姿には慣れない。
何も分からないまま、七人のお兄ちゃん?…たちにいろいろ教わりながら、人間の生活を学んだ。

朝起きたらご飯を食べて、ダーマとザカオが仕事に行くときは「いってらっしゃい」をしっかり言って、お昼はまたご飯を食べて、昼寝をして(眠くないのに寝ないとシルクに怒られる…泣)、モトキとおやつを食べて、遊んで、夜にまたご飯を食べる。毎食後、歯磨きをしないといけない、これはマサイが教えてくれた。
大変なのはお風呂だった。
わたしは元は猫なので、水がかかるのが嫌い。
それに加えて、お兄ちゃんたちは、わたしの裸を見るのが苦手みたい。
みんなすぐ顔を赤くして、目を合わせてくれない。
いやいや!入りたくない!と逃げ回るわたしと、お風呂にいれたいけど真っ赤な顔を隠せないお兄ちゃんたち。
お風呂の時間は、毎日ちょっとだけ騒がしい。
夜寝るときは、わたしの気分でメンバーを選んで一緒に寝ることができるようにしてくれた。
ちなみにお気に入りは、ンダホ(あったかいから)と、ぺけたん(歌うたってくれるから)。

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