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「という事なので、おばちゃん。尚大をください」
私は織山家に行き、海外行きの件を話した。
もちろんまだ休止の事は内緒。
「やだ〜、Aちゃんから娘をください宣言されちゃった〜」
きゃはきゃはと楽しそうなおばちゃん。
「俺が話についていけてないんですけど！？」
「え？じいさんから聞いてない？」
「聞いてるよ！？聞いてるけど、なんでそれがください宣言になるの！？理解できませんけど！？」
1人だけパニクってる尚大は椅子から立ち上がりウロウロウロウロ。
「いや、ほぼほぼ構成は美少年なんだけど、最初の振りはこっちなんだよね。けど私これから忙しくなるから一々尚大とどっかで集合が難しいわけ。なら一緒に住んじゃえと」
「あらやだ、Aちゃんだいたーーん。おばちゃん娘が出来て嬉しいわァ」
「どこでどうなったら一緒に住んじゃえってなるわけ！？あと何が大胆なの！？別に籍入れるわけじゃないのに！！」
忙しそうに突っ込んでくるなぁ。
当の本人に細かく説明できないのが心苦しいが、
「ちゃんとした理由は今度少年忍者全員が集まった時にする………ダメ？それとも私と一緒に住むの嫌？」
「………嫌じゃないけど」
尚大は押せばなんとかなる。小さい頃からそうだからね。
と心の悪魔が言っております。決して私の本心ではございません。
「3LDK。残りの1部屋は防音にするから練習し放題。どう？」
「ぜひお願いします。」
即答かよ。
「よし、引越し云々の諸々はまた後日連絡入れるね。あ！大丈夫！新しいマンション、このマンションの近くだから寂しくなってもいつでも家族に会いに来れるよ！」
「ま！なんて細やかな気遣い！嫁姑問題も無さそうで母さん嬉しいわぁ」
「俺もう突っ込まないよ？疲れた。」
これで準備も整った。
尚大には私の分まで頑張ってもらって、海外に行かなくて済むようにしたい！
「あ、俺海外とか初めてだし、1人だけ違うグループなのは嫌だからね」
「………ハイ」
あれ、知らぬ間に私の行動を読めるようになっていらっしゃる。よその子の成長が早いってこういう事なのね。
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作者名：らび | 作成日時：2023年2月5日 16時
