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そうこうして行くうちに季節は秋となった。
リーダーが辞めたいと言い始めた。
ショックだった。
毎回毎回、話し合った。
けど、リーダーは頑固だから
いや、決心が硬いの方があっているのだろう。譲らなかった。
そんな中、他のメンバーから妥協案が出された。
私だけ………私だけだった納得できなかったのは。
公表するまでの期間、些細なことで喧嘩もするようになってしまった。
納得できないままじいさんに報告。
「分かった。」
じいさんなら止めてくれると心のどこかで期待していた。
現実は甘くなかった。
「You、新しいグループを作るから入りなさい」
同時に意味のわからないことを言われた。
「せっかくの休止期間だ。Youはもっと同世代と関わるべきだ」
後の少年忍者。これに加入する事はこの時に決まった。
とりあえず、まずはその子たちを私のバックに着けて顔合わせをしないとの事で現場に行った。
メンバーを聞かされていなかったとはいえ、顔見知りがいた事には驚いた。
尚大、大きくなったね。
あと何より驚いたのは、昔助けた子がいた事だ。
Jr.のオーディションをしてる所に偶然居合わせた際に泣いている男の子がいた。
「どうした？迷子？」
その子は頷く。
「名前は？」
「川崎皇輝です。弟の星輝ともはぐれちゃって」
泣いている割にはしっかり受け答えができる子で感心した。
その流れで川崎兄弟のことは覚えていたが、兄がまだ居たなんて
あれから何年経ってるんだ。
身長も伸び、男の子って顔付きになってた。
それは尚大も同様で顔なじみの子がいるのは嬉しかった。
と、喜んでいたが尚大を見ると不貞腐れた顔をしていた。
相手して貰えなかったのが気に食わなかったのであろう。
可愛いなぁ。
なんて呑気に考えていた。
2ヶ月後、少年忍者として新たに活動が発表された。
尚大の驚いた顔ったらそれはもう傑作で、久々に笑った。
時は流れ、誰が言ったのか時が解決してくれるというのは嘘だと思った。
また喧嘩した。
「A、リーダの気持ちも汲まないといけないのはお前でもわかるだろう？」
「分かってるさ！けど！！けど…………もうどうしたらいいか分かんないよ」
そんなことを捨て台詞かのように言って私は部屋を出た。
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作者名：らび | 作成日時：2023年2月5日 16時
