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「24時間テレビのバックに少年忍者をつける？」
爺さんが亡くなって半月。
潤兄から24時間テレビで爺さんを追悼する意味も込めてメドレーを行うことを聞かされ、そのバックに少年忍者も付けると言う。
個人的には同じメンバーになった子達にバックにはついて欲しくない。
どうしたものか………
「Aちゃん！」
「あ、皇輝」
事務所の共同ソファーで悩んでいると少年忍者何人かがいた。
「Aちゃん、何悩んでるの？」
「いやー、元木の馬鹿さ加減に頭を悩ませてたんだよね」
「はぁーー！？！？！？意味わかんね！！！もうAちゃんなんか知らね！行こうぜ！」
と、元木はプンスカ怒った。
「あははは！皇輝、誰かに呼ばれてるの？」
「うん、マネージャーさんに呼ばれてて」
「あぁ、そういう………ね」
決定事項だったのか。
「ほら、行った！行った！」
悩んだってしゃーなし。
なるようになってしまえ。
少し投げやりになった私。
「Aちゃん」
「尚大？」
「まだここに居る？」
「うん。いるよ？」
「そんなに時間かからないって聞いてるから待ってて」
それを言うと尚大は走って皇輝たちを追いかけて行った。
悩んでるのバレたか。
さてさて適当な誤魔化しは効かないからな。どうしたものか。
「あれ？Aやん！」
甲高い声の関西弁………
「げ、末じゃん」
「げって言うなや」
龍規経由で仲良くなった1人。
昔は前に出られなくて悩んでいたが、まぁいいや。
「久しぶりやな。会見見たで」
「どうも」
隣に座り、2人でぼーっと天井を仰ぐ。
「少し心配しとったが、何とか大丈夫そうやな」
「爆発寸前まで溜め込む君とは違うんで」
「腹立つわー。で、何悩んどるん」
「んー、それがね」
経緯を話す。今までの事を知ってる末は
「あー、そういう事か。」
「小さくて贅沢な悩みだよ」
「確かになぁ。けど他人から見たら小さくて贅沢なんかも知らんけど、当人達にとったら死活問題やで。とくにグループで活動しとるとなると」
「なんかなぁ」
ため息が出る。
「ため息つくと幸せ逃げるで」
「すぐに吸い込んだので、深呼吸でーす」
「へりくつーー」
2人で笑い合う。懐かしい。当分関西に行ってなかったしなぁ。
「おっと、王子様のお迎えだ。俺はとっとと退散するで」
「はぁ？王子様？」
と末が見た方向を見ると尚大がいた。
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作者名：らび | 作成日時：2023年2月5日 16時
