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年が明け。
「尚大ー行くよー」
「はーい」
今日は嵐での活動だがAちゃんに頼まれ付き添い。
なぜなら
「A、綺麗だよ」
「えへへ、恥ずかしいなぁ」
青色の振袖を着たAちゃん。
昔は事務所総出でやっていた成人式。
いつの年からか行われなくなり、今年は嵐5人の発案によりAちゃんのお祝いをする。
いつもは男物の服装ばかりだが、今日ばかりは綺麗な着物を着る。
ショートヘアを軽くアレンジし、髪飾りを散りばめている。
「あれ？A、ピアスつけてないの？」
「そう！聞いてよ和兄！和装だからピアス禁止！ってとられたの！」
いつも付けてるピアスは俺が封印させた。
だって！せっかくの和装だから！とゴリ押し。
ホントは髪も伸ばすかエクステを付けて欲しかったのに断固拒否。
理由は手入れがめんどくさいから。
なんてAちゃんらしい理由だろうかと逆に関心したよ。
「なーおー」
遠目で式を見学していたら呼ばれた。
「紹介するね！私の親戚でJr.の織山尚大！」
「おー、可愛いな」
まさか嵐さんに紹介されるとは
「そっかー、この子がか」
何故だろう。櫻井くんが優しい目になった。
その言葉の意味も分からなかった。
「Aの事、よろしくね。無茶しかしないから」
「はい！！！」
Aちゃんを託された。
今まではこの人たちがAちゃんを護ってた。
けど、それが出来なくなるからと言う意味だと思う。
「待て待て、私が尚大を護るの！」
冗談なのか本気なのか分からないけど、
そう言われて嫌な気はしなかったのは何故だろう。
「はいはい、お互い支え合って………ね？」
二宮くんが俺の顔を見てそう言った。
「よーし！織山くんも混じえて記念写真を撮ろう！」
「お！雅兄！いいね！」
「え！いや俺邪魔ですよ！」
「嵐としては撮ったし、ここからはプライベートだよ。せっかく一緒にいるんだから」
相葉くんに気を使ってもらいつつ、7人で撮ってもらった。
「尚大！次は2人で撮ろ！！」
俺たちの前だとこんな子供っぽいAちゃんは見れない。
だいぶ新鮮だった。
同時に少しだけ嫉妬。
Aちゃんと2人で撮った写真は俺の宝物。
「次は尚大の成人の日に2人で撮ろね！その時は何着よっかなぁ」
少し遠い未来の話をする。
でもその時はこの6人でいる姿は見れないのかと少し寂しいくなった。
俺のこの矛盾な気持ちはまだまだ子供の証。
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作者名：らび | 作成日時：2023年2月5日 16時
