第2.14話 怪しい……? ページ15
四日後、私は毎日来ていたユイちゃんのマンションに来た。
インターホンを押したら初めて応答があった。
「どちらさまですか?」
その声は私の知らない声で、めんどくさそうに話す。
「Aといいます。ユイちゃんはいますか?『バンッ!』!?」
いきなりユイちゃんが出てきた。
と思ったら手を引っ張られ“ユイちゃん!!”
という人の声を無視してマンションを出た。
「……。びっくりしたよ? いきなり出てきて。火傷は大丈夫?」
「はぁ……平気。火が付いた時は死ぬかと思ったけれど。
あたしが気絶したんだって? 自分でもびっくり。
それはそうと、出てこられてよかった。??さんたら酷いのよ。
Aの事、追い返そうとしたの」
「さっきインターホンに出た人の事ね。あの人はなぜいるの?」
「ん、あたしのカテキョー兼おもり役の大学生よ」
「カテキョー……家庭教師の事?」
「そう。家事を起こしそうになって一人にしておけないって、
母さんが勝手に頼んだのよ。あの人ってイヤな奴。
ある程度勉強が終わってからじゃないと外にも出られないのよ。
その間あの人はケータイで彼氏と話してるし」
「……そうなんだ。あ、そうだ、ひいらぎやに行かない?
そういえば、おじいさんが大変だったのよ」
そして私はあの事件の事をユイちゃんに話した。
「えぇっ、どうしよう、水晶玉は私が買うって決めてたのに!」
「本気だったのね……。どうしたの?」
「しっ! じっとしてて!!」
私はユイちゃんの視線をたどって
その先を見てみると、女の人が見えた。
キャップを深くかぶって……こっちに来ている。
よほど急いでいたのか、私達に気づかず走って行った。
片足を引きずりながら。
「今の人、しずくさんだ。……お兄ちゃんはね、
あたしの火傷事件からしずくさんと会っていないんだって。
あたしもお礼したかったのに。
しずくさんがいなければ、大変な事になっていたもの。
でも、今のしずくさんを見たら、つい隠れちゃった」
「(お兄さんって、もしかして中央広場にいた
しずくさんの彼氏さん……?)……なぜ会っていないの?」
「会いたくても会えないんだって。連絡も取れないっていうから、
フラれちゃったのかも。自宅の電話番号も聞いてないって言うし。
場所も知らない。でも、しずくさん、ここで何をしていたんだろう。」
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作者名:フェイル | 作成日時:2010年9月21日 4時