第2.13話 しずくの正体 ページ14
「「知っていたの!?」」
「二人が驚いてどうするの……。しずくさんの事は、なんとなく」
私はユイちゃんのやけど事件の一部始終を話した。
そしたら、今度はスネリが話した。
スネリが話し終えると、最後にきっぱり言った。
「たぶん、しずくは人魚よ」
「……じゃあしずくさんも悠久の玉を……?」
「実は、ここ何日か、もっけと私で、しずくの後を追っていたの。
けれど、彼女のにおいはとても弱いから、と中でわからなくなるのよ。
この間なんて、ものすごく強い妖界のにおいを嗅いで追いかけると、
ただの汚い黒いのら犬だったりしたのよ。
その犬をみた瞬間、がっかりだったわ」
「黒いのら犬……」
黒い、大きな犬。
それは私の見た犬の特徴と一致するような気がした。
だが今問題にすべきは、そこではないのだろう。
「信じたくないけど、こっちの世界に来てから、
私の妖力も弱っているのかもしれないわ。鼻のききが悪いのよ。
その後だって、しずくの匂いを嗅いだと思って入った場所が、
何年も前に閉鎖され、廃墟になった水族館だったの。
そんな所に、しずくがいるわけないのに。」
「ところがしずくの生活っていうのが、まったくお気楽なのさ。
恋人とデートしてラブラブだったりして、やってらんねぇよな。
ただ、悠久の玉を狙っているという感じは、全くないぜ。
でも、まだ安心できねぇぞ。しずくの目的がわからないからな」
「……うん」
第2.14話 怪しい……?→←第2.12話 二人には敵わない
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作者名:フェイル | 作成日時:2010年9月21日 4時