白の旋律【Rui.Hanazawa】

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Episode.1

英徳学園のカフェテリアはいつもと変わらず賑わっている。


司｢やってらんねぇ｣

総｢おいおい、どうした司｣

あ｢何か気に障るような事でもあったのかよ｣

類｢…｣

司｢あの女、この俺様にとんつきやがって…｣

総｢うんあの、たてつきやがってって言いたいのかな、司くん？｣

司｢うるせぇ、そんなのはどうだっていいんだよ！｣


司が立ち上がり机を勢い良く叩く。


あ｢また牧野つくしの事かよ｣

総｢そんなに気になる？案外、ちょっと気があったりして｣

司｢はぁ？誰があんな貧乏人なんかに｣

類｢司、手足が震えてるよ｣

司｢っ、うるせ…｣

総｢動揺しまくり｣

あ｢わかりやすすぎ｣

司｢…もういい。帰る｣


足音荒く立ち去る司の後を追おうとした総二郎の携帯が鳴った。


あ｢また女の子か？｣

総｢かもね。もしもし？｣

総母『総二郎さん？母です』

総｢…何の用だよ｣

総母『今日は早く家に帰って来て下さい。大事なお話があります』

ﾌﾞﾁｯ

総｢切られた…｣

あ｢女じゃなかったのかよ｣

総｢女は女でも、俺が唯一嫌いな女｣

あ｢誰だよそれ。そんな事より、今日早めに切り上げてクラブ行こうぜ｣

総｢……悪ぃ、今日パス｣

あ｢はぁ？まじかよ！類は？｣

類｢行かない｣

あ｢即答すぎて逆に気持ちいい！｣

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