私が恋したオオカミたち2

引越し ページ29

『大丈夫だってば！』

涼｢いいや、亜嵐くんは危険すぎる！｣









私と涼太は絶賛口喧嘩中である。


涼太が急に、別の家に2人で住もうと言い出したのだ。









『絶対引越しなんかしない！』


涼｢このうちにいるとAが襲われるだろ！｣




『だってメンさんいないと静かで寂しいし！
龍友くんのご飯食べられなくなるし！
隼と裕太くんの面白い掛け合いだって！
玲於のツンデレも見られないし！
亜嵐だってなんだかんだ優しいし！
私は皆と暮らしたいの！』


涼｢ぐっ...｣









この家に住んでいる間

皆に何度救われたか。


私も皆が大好きでかけがえのない存在。









『それに...』



涼｢？｣

『襲われそうになったら...
涼太が助けてくれるんじゃないの？(ｷｭﾙﾝ』


涼｢そっ、そんな上目遣いで言ったって認めん！｣


『お願い！』


涼｢うーん...｣









涼太は少し考えて、やがて首を縦にふった。









涼｢わかった。
その代わり、次危なくなったらすぐ引越し！｣


『うん！ありがとう！』









良かった...これからも皆と一緒だ...

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