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紫耀side
日付が変わった0時30分。
やっと仕事が終わり、家に帰ることが出来る。
仕事の合間にちょくちょく携帯見てAから電話やメール来てないかなって確認するけど、何も無い。
それが逆に、もっと心配になる。
Aは1人で抱え込みやすいから、誰かに助けを求めたくても素直に言えない。
こういう時だからこそ、素直に甘えてほしいのに。
Aのプライドが許さないのかな？
家まで送り届けてくれたマネージャーさんにお礼言って、自宅へ向かった。
鍵穴に鍵を差して開けた。
部屋の中は真っ暗で、リビングに入ると電気をつけた。
すると＿＿＿
紫耀「えっ、何これ....」
綺麗なはずのリビングは、物で散乱してて、床にティッシュやぬいぐるみ、ソファ、そして出産や育児の雑誌が散らばってた。
朝はこんな散らかってなかった。床には何一つ置いてなかったし。
紫耀「A...」
きっと、Aなのかな...
寝室に視線を動かすと、ドアは閉まってた。
試しに開けてみると、ベッドの毛布が膨らんでた。
Aが横になってるんだろうな。
しかも、頭まで布団被ってる。
紫耀「A」
声をかけると、少し動いた。
紫耀「ただいま」
ベッドの横にしゃがみ、Aの体に手を置いてトントンする。
紫耀「ごめん、遅くなって...1人で辛かったね...。出てこれる？」
そう言うと、Aは顔を少し出した。
Aの目は腫れてて、1人で沢山泣いたんだなって分かる。
紫耀「泣いたの？目、腫れてる」
Aの目の下を撫でた。
紫耀「1人にさせてごめんね？もう離れないから大丈夫。ずっとAの隣にいるから」
仕事の疲れは正直あるけど、そんなの吹き飛んだ。
今はAが一番大事。
Aの心が少しでも軽くなるまで寄り添い続けるのが俺のやるべき事。
「...紫耀...」
紫耀「ん？」
「ここにいて...1人は嫌だ...」
紫耀「もちろん。最初からそのつもりだから。さっきまで離れちゃった分、ちゃんと隣にいるよ」
手を繋いで、もう片方の手でAの頭を撫でた。
紫耀「寝ていいよ？体、疲れてるでしょ？休まないと」
「離れない...？」
紫耀「うん、離れないよ。大丈夫」
Aは俺の手をぎゅっと握り返して、目を閉じた。
そして数分後、眠りについた。
繋いでる手を離したくなくて、俺もその日は座ったままベッドに顔を乗せてそのまま寝た。
fin
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このみ(プロフ) - めろんぱんさん» こちらこそ素敵なリクエストありがとうございました！こんなに大切にされるなんて、ほんと贅沢って感じです！喜んでくれてよかったです！ (2020年12月14日 7時) (
レス) id: 5339af8eb4 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - リクエスト書いていただいてありがとうございます！♪しょうくんの優しさといい旦那っぷりが全開に出ていて、しょうくんの奥さんになれたらこんなにも大切にしてくれるんだろうって噛み締めてお話を読まさせていただきました！ありがとうございました (2020年12月14日 1時) (レス) id: fdf48a6f65 (このIDを非表示/違反報告)
このみ(プロフ) - よっちさん» まとめて読んでくれてありがとうございます！優しすぎますよね！奥さん幸せですよね！次回もお楽しみに！ (2020年12月13日 19時) (レス) id: 5339af8eb4 (このIDを非表示/違反報告)
よっち(プロフ) - 更新ありがとうございます！まとめて見させていただきました♪みんなが旦那としてパパとして優しすぎて(；＿；)また次回楽しみにしています！！ (2020年12月13日 17時) (レス) id: e6b192ebe6 (このIDを非表示/違反報告)
このみ(プロフ) - はるかさん» 読んでくれてありがとうございます！いつも安心感ありますよね！リアルの紫耀くんも自分より他人を優先しそうです！ (2020年12月13日 14時) (レス) id: 5339af8eb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：このみ | 作成日時：2020年11月28日 10時
