ママがくれたもの *紫耀パパ ページ39
娘 陽葵(ひまり)2歳
紫耀side
陽葵「パパ〜！あさだよ〜！おきて〜！」
耳元で聞こえる陽葵の大きな声。
陽葵「パパ〜！」
紫耀「うっ！！陽葵〜、苦しいよ〜笑」
俺のお腹の上に乗って、無理やり起こす。
紫耀「ふふっ、おはよう、陽葵」
お腹の上に乗ってる陽葵の髪を撫でながら挨拶。
紫耀「起きよっか。ね」
そう言うと、陽葵はどいてくれて、俺も起き上がって寝室のカーテンを開けた。
そしてリビングに行き、リビングのカーテンも開ける。
Aの写真の横にあるコップを取り、新しいお水を入れる。
紫耀「陽葵、ママに挨拶しよう」
陽葵「うん！おはようのあいさつする！」
お水を入れ替えたコップをまた置き、陽葵と並んで座ってAの前で手を合わせる。
『おはよう。今日も元気に陽葵は生きてるよ』
いつも、心の中でそう話しかける。
顔を上げ、陽葵に目を移すと、まだ陽葵は手を合わせてる。
見たことも話したこともないママに、何を話してるのかな？
やがて陽葵も話し終えたのか、顔を上げた。
紫耀「話せた？」
陽葵「はなせた！」
紫耀「ふふっ、ママも笑ってるよ」
仏壇に飾ってあるAの笑ってる写真。
それを撮ったのは俺だ。
陽葵「パパ、きょうもおてんきいいね」
紫耀「だね。ママ、いるかな？」
陽葵「いるかな？」
リビングの窓からお空を眺める。
陽葵のママ、Aは陽葵を産んですぐ出血多量で意識不明になり、陽葵が産まれて3時間後に息を引き取った。
俺は悲しみに浸ってる暇もなく、陽葵が退院してからは育児で忙しい日々を送った。
でもやっぱりAを失った悲しみが多いからか、いきなり涙を流すこともあった。
Aに会いたい。抱きしめたい。
何度もそう願った。
今でも毎日のように思う。
だけど、陽葵がいなかったらよかったのになんてのは絶対に思わない。
逆に、陽葵が無事に産まれてきてくれてよかったって思ってる。
多分、陽葵もあの時亡くなってたら、俺も2人の元へ行ってたと思う。
でも、陽葵がいることで、俺の生きる意味も見つかった。
俺は、陽葵のために生きなきゃいけない。
だって、俺がいなかったら、陽葵は1人では生きていけないから。
だから陽葵が無事に産まれてきてよかった。
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このみ - 今まで読んでくれてリクエストもくれた方々、本当にありがとうございました！ (2021年3月8日 13時) (
レス) id: 5339af8eb4 (このIDを非表示/違反報告)
このみ - 読者の皆さんへ。いきなりログインが解除され、パスワードも分からず、編集画面を開けなくなりました。なので、もうこのお話はかけ無くなっちゃいました。せっかくリクエストしてくれたものを全部書けずにすいませんでした！もしまたログインできたら書こうと思います。 (2021年3月8日 13時) (レス) id: 5339af8eb4 (このIDを非表示/違反報告)
このみ - りーさん» 読んでくれてありがとうございます！素敵ですよね！信念が強いです！神パパも頼もしかったですね！ (2021年3月8日 13時) (レス) id: 5339af8eb4 (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - 読みました!揺るがない気持ちを持ち続け、たとえ仕事を失ってでも彼女を大切にしたいと思う真っ直ぐな心をジャニーさんに訴える紫耀くんが頼もしく素敵でした。神パパも妻を支える為に、必死で平然を装いながら対処していて頼もしく感じました！ (2021年3月8日 0時) (レス) id: bc42591a34 (このIDを非表示/違反報告)
このみ(プロフ) - 流生さん» こちらこそありがとうございました！ぜひまたリクエストしてください！ (2021年3月7日 15時) (レス) id: 5339af8eb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：このみ | 作成日時：2021年2月25日 7時
