2 ページ44
Aside
琉雅「あ、そうだ。お腹空いてる？もし空いてるならついでに作っとくよ」
「琉雅、何作ってるの？」
琉雅「野菜炒め。ママもそうする？」
「じゃあ琉雅が作ってくれる野菜炒め食べよっかな」
琉雅「オッケー。味は保証しないからね？笑」
「琉雅が作ってくれるものなら何でも美味しいから大丈夫笑」
静かな空間に、2人の笑い声が響き渡る。
そして琉雅特製の野菜炒めが完成し、2人でテーブルに座って手を合わせた。
「うん、美味しいよ、琉雅」
タレも手作りみたいで、お肉よりは野菜の方がたっぷりで美味しい。
琉雅「よかった」
琉雅も野菜炒めを食べながら、白ご飯をかき込む。
食べ方が男らしい。
「ねぇ、琉雅」
琉雅「なに？」
ずっと気になってたことを今聞こうと思い、箸を置いて琉雅を見た。
「嫌じゃないの？」
琉雅「嫌って？」
「高校生で妹か弟できるの。琉雅は年頃の男の子でしょ？ほんとは私の妊娠をどう思ってるのかなって」
琉雅「嫌じゃないかな」
少し間を置いて琉雅は言った。
琉雅「家族増えるの嬉しいもん。子供とか好きだし」
「そうなの？」
琉雅「うん。それに昔、パパが言ってたんだ。『男はみんな女の子から産まれてる。だから、男は女の子のことを大事に守らなきゃいけない。特に琉雅を必死で産んでくれたママは大事にしなきゃだよ』って。保育園の頃からずっと言われてる」
「そうなんだ...」
紫耀が琉雅にそんなことを教えてたなんて知らなかった。
琉雅「女の子のこと逆らっちゃいけないよとも言われてたしね」
琉雅は小さく笑いながら言った。
琉雅「だから、ママのこともパパと一緒に守るよ」
照れたように少し俯きながら言う姿は、パパそっくり。
「そっか。琉雅、きっといい男になるよ」
琉雅「そう？」
「うん。パパがいい男だからね」
琉雅「うん。俺もパパのこと憧れてる」
「小さい頃からいつもパパの真似とかしてたもんね。ダンス始めたのもパパがやってるからだし」
パパがテレビで踊ってる姿見て、パパのようになりたくて琉雅は自らダンス教室に入りたいと言った。
ダンス教室に入ったのは5歳。
高校に入って10年通ったダンス教室は辞めたけど、部活のダンス部に入って今もダンスを続けてる。
ダンス教室に入ってた時は大会にもたくさん出てて、センターを務めてた経験もある。
ダンスの才能もパパ譲りだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 113人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
svrklove1737(プロフ) - この話しの続きがみたいです (2021年3月11日 22時) (
レス) id: f9850447b6 (このIDを非表示/違反報告)
このみ(プロフ) - りーさん» 読んでくれてありがとうございます！伝わってきますよね！パパのことがそれほど大好きなんだなって分かりますよね！ほんとに奮発しそうです！娘、息子のためなら何だってしそうです！ (2021年2月12日 11時) (レス) id: 5339af8eb4 (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - 更新ありがとうございます!琉雅君がすごくママ想いな良い子で女性に対する教えを紫耀パパからしっかり受け継いで、パパの事を尊敬してるのがしっかり伝わって来ました!優太パパのお話はケチなイメージもあるけどこういう時とか奮発しそうですよね!家族愛が素敵でした♪ (2021年2月11日 23時) (レス) id: bc42591a34 (このIDを非表示/違反報告)
このみ(プロフ) - はるかさん» こちらこそありがとうございます！優しいですよね！年頃なのに母親を支えていい子です！ほんとに素晴らしいです！ (2021年2月11日 18時) (レス) id: 5339af8eb4 (このIDを非表示/違反報告)
このみ(プロフ) - 流生さん» リクエストありがとうございます！更新も頑張ります！！ (2021年2月11日 18時) (レス) id: 5339af8eb4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：このみ | 作成日時：2021年2月3日 7時
