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紫耀side
神「そんなことがあったんだ...」
廉「嫌や...Aも赤ちゃんもいなくなるって...そんなこと考えちゃいけんのに、ここに向かうまでの車の中や1人になると考えちゃって...」
涙を堪えてるのか、唇をぎゅっと噛みながら言う廉。
海人「廉...ごめん、1人にさせちゃって...」
海人は廉の右横に行き、背中を摩った。
廉「俺っ、何もできんのよ...ほんま、何も出来んかった...」
廉のその言葉に誰も何も言えなかった。
廉「なぁ...どうする...？」
紫耀「どうするって？」
廉「もし...いなくなったら...俺、生きてけんよ...Aなしの人生も、赤ちゃんなしの人生も考えられん...1人になりたくないっ...」
岸「そんなこと言うなよ。Aちゃんも赤ちゃんもいなくならないって！な？」
強く、でも優しく言いながら廉のそばに寄り添う岸くん。
玄樹「Aちゃんも赤ちゃんも無事だよ、きっと。そう信じようよ」
神「Aちゃんと赤ちゃんの1番近くにいる廉がそう願わなきゃ」
神も玄樹も優しく言い、みんなで廉を囲んだ。
海人「2人とも廉の傍から離れないよ。離れるわけがないもん」
廉「でもっ....」
紫耀「廉。廉のこと、誰も1人にしないよ。Aちゃんも赤ちゃんももちろん俺らも。みんな廉のこと大事。廉のこと、絶対に1人にしないよ」
普段は照れ臭くてこんなこと言えないけど、何だか廉が今にも消えちゃいそうで...
怖くなって、それを止めるかのように、俺の心の中にある気持ちが次々と言葉になって溢れた。
俺らの想いが届いたのか、廉は顔を上げて潤んだ瞳で俺を見上げた。
紫耀「パパになったんでしょ？だったらパパらしくいなきゃ」
廉「うん...ごめん...」
廉は袖で目元を拭った。
岸「どうする？ダンス練習。無理だったらまた明日とかに」
廉「いい、やる。これもAと赤ちゃんのためやもん」
廉はそう言い、立ち上がった。
神「無理するなよ。な？」
廉「おん」
海人「じゃあ行こっか」
玄樹「行こう」
廉を真ん中に、レッスン場へ向かった。
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svrklove1737(プロフ) - この話しの続きがみたいです (2021年3月11日 22時) (
レス) id: f9850447b6 (このIDを非表示/違反報告)
このみ(プロフ) - りーさん» 読んでくれてありがとうございます！伝わってきますよね！パパのことがそれほど大好きなんだなって分かりますよね！ほんとに奮発しそうです！娘、息子のためなら何だってしそうです！ (2021年2月12日 11時) (レス) id: 5339af8eb4 (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - 更新ありがとうございます!琉雅君がすごくママ想いな良い子で女性に対する教えを紫耀パパからしっかり受け継いで、パパの事を尊敬してるのがしっかり伝わって来ました!優太パパのお話はケチなイメージもあるけどこういう時とか奮発しそうですよね!家族愛が素敵でした♪ (2021年2月11日 23時) (レス) id: bc42591a34 (このIDを非表示/違反報告)
このみ(プロフ) - はるかさん» こちらこそありがとうございます！優しいですよね！年頃なのに母親を支えていい子です！ほんとに素晴らしいです！ (2021年2月11日 18時) (レス) id: 5339af8eb4 (このIDを非表示/違反報告)
このみ(プロフ) - 流生さん» リクエストありがとうございます！更新も頑張ります！！ (2021年2月11日 18時) (レス) id: 5339af8eb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：このみ | 作成日時：2021年2月3日 7時
