3 ページ12
岸side
そして俺は床に膝つき、Aのお腹に耳を当てた。
岸「おーい、聞こえてるー？」
耳を離しては声掛けて、また耳を当てて反応を聞く。
岸「聞こえてんのかな？」
「どうかな？」
岸「おーい、パパだよー。Aのお腹の中はどう？楽しい？」
赤ちゃんに話しかけてる俺の頭を優しくAは撫でてて。
岸「ママとパパの間に来てくれてありがとな。来てくれた以上、ちゃんと幸せにしてやるから、安心して産まれてこいよ」
「だって、赤ちゃん。聞こえた？」
岸「あ、そうだ！カレンダーに書かないと！」
俺は立ち上がり、リビングに行ってカレンダーの前に立った。
岸「何て書こっか？」
ペンを持って考える。
岸「あ、これでいっか！」
そして今日の日付のとこに書いたのは、『赤ちゃんに出逢えた記念日』。
岸「よし、書けた」
普段書かないハートまで書いちゃって、喜びは隠せてない。
岸「順番、遅れちゃったな。先に結婚して同棲して、それで子供のはずなのに」
「うん」
岸「でも、順番だけだもん。違うのは。Aとの子供はいつかはつくりたいって思ってたし」
「私も」
岸「早く赤ちゃんに会いたいな」
「うん。優太の子だから、絶対可愛い子産まれてくる」
岸「そうかな？笑 性別、どっちかな？」
「どっちがいい？」
岸「んー、何でも！男の子でも女の子でもどっちでもいい！」
「そうだよね笑」
いつかこんな会話したいなって思ってたけど、こんな早くこの会話できるなんて思わなかった。
岸「結婚はまだ無理そうだけど、でも俺はちゃんと支えて守るから大丈夫。な？」
「うん。ありがとう」
その日はAは泊まり、ベッドの中、俺の手はずっとAのお腹に添えてて。
赤ちゃんの顔はこんな感じかなって想像してみたり。
その日は幸せで眠れなかった。
.
.
それから2週間後。
「ｺﾞﾎｺﾞﾎｯ...ｵｪｯ....」
岸「よしよし、大丈夫大丈夫」
悪阻も本格的に始まり、Aの家に最近は俺もいる。
岸「すっきりした？」
「うん...」
岸「ソファ行こっか」
Aを支えて、トイレから出た。
Aはソファに横になり、頭が痛いみたいで、目を閉じてる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 134人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「King&Prince」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美紀 - キンプリ大好きです最高です岩橋君寄りのオール担当ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年2月7日 10時) (
レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
このみ(プロフ) - もえかさん» リクエストありがとうございます！ぜひ書かせていただきます！ (2021年1月30日 7時) (レス) id: 5339af8eb4 (このIDを非表示/違反報告)
もえか(プロフ) - 長くてすみません。前に似たようなお話を書かれていると思うので無理であれば全然大丈夫です。 (2021年1月30日 1時) (レス) id: ad400d2fa6 (このIDを非表示/違反報告)
もえか(プロフ) - 家に連絡されそうになったところにたまたま紫耀くんが通って紫耀くんに家まで送ってもらい事情を話されてパパママにとても怒られるけど寂しかったことを理解してもらえて仲直りみたいなお話が見たいです。 (2021年1月30日 1時) (レス) id: ad400d2fa6 (このIDを非表示/違反報告)
もえか(プロフ) - リクエストお願いしたいのですが、廉くんがパパで自分が高校1年生の設定で、妹が生まれたばっかりで、自分のことは自分でやってとパパママに言われてしまい、自分はもうどうでもいいのかとグレてしまって夜中にこっそり家出て公園にいたら補導されてしまい、警察に (2021年1月30日 1時) (レス) id: ad400d2fa6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：このみ | 作成日時：2021年1月20日 15時
