戦争なんてさ かわぞえ ページ6
「俺たちどうしてこんなことしてるんだろうね」
こんな国のために兵士になることが俺は嫌だった
「こんなことって、兵士の訓練のことか?」
「うん」
「だってこんな腐れた国のためにたくさんの人が死んでるんだよ」
「一応祖国だぞ、自分が生まれた国のために命が捨てられるんだ本望だろ」
「俺はこんな国のために死ぬだなんて嫌だ…」
こんな生活嫌で抜け出したくて俺は愚かな提案をした
「だからさ愛ごり、俺と逃げない?こんなとこから」
「…は?、マジで言ってんのか?」
「かわぞえさんは嘘つかない」
「けどそれは祖国を裏切ることになるんだぞ…いいのか?」
「俺はこの国嫌いだし愛ごりもこんなこともうやめたいだろ!だからさ一緒に逃げよう!」
「逃げた後どうするんだよ」
「あっ…まあなんとかなるじゃろ!」
「まぁいいよ逃げようか、ここの飯おいしくないしこれ以上練習したくないし」
「!!じゃあほらはやくいくよ!」
「えっ!?今から!?」
「あたりまえじゃろ!今は見張りも少ないし簡単に出れる!!」
「はぁ…わかったよ、行こう」
なんにも考えてなかったけどまぁ多分大丈夫だろう
まぁあんなことになるなんて昔の俺は思ってもみなかっただろうね
「案外簡単に抜け出せるもんだね!」
愛ごりがなんか考えてる、愛ごりはよく考える奴だから難しいこと考えてるんだろう
「ん?どうかした愛ごり?」
「いや、おかしくなかったか?人が居なさすぎるんだよ気配もしない」
「そりゃあみんな寝てるんじゃない?」
「見張りも居なかったんだぞおかしいだろ」
「まぁ大丈夫だろ!大丈夫!このままこの森を抜ければほかの国に出るんだがんばろ!」
「あぁ…」
無言の時間が続いてしまい耐えれなくなったからなんとなく話題を振った
「愛ごりって魔法とか信じる?」
「信じるわけないだろ」
「そっかぁ〜俺は結構信じてるんだ、すごくない?ほうきとかで空飛ぶんだよ!かっこいいじゃん!」
昔読んだ本に魔法とか書いてあってすっごい憧れてたんだよね
「まぁ、そこは少し憧れるかも」
「だからさ〜かわぞえさんもし生まれ変われたら魔法の国に行きたいの!」
「ふーん、まぁごりぞえも行くなら俺もついてくよ」
「あっ!もう少しで隣の国つくよ!」
ウキウキで一歩踏み出した
そこには警備班が俺たちに銃口を向けていた
俺は死ぬのが一瞬で分かった 銃声が響く
あぁ感覚が無くなっていく頭が働かない体が倒れていく
あぁごめんね愛ごりこんなことになっちゃって
ほんと、ごめんね…
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るーろん(プロフ) - 面白いです!!更新楽しみにします!頑張ってください! (2016年7月31日 23時) (レス) id: cd624cd35a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モカモナカ | 作成日時:2016年4月15日 23時