彼達の物語はとても (ページ12)

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すべてを知っている　？ページ12

俺たちが巡り合えたのは運命なんかではない
俺たちがこうして顔を合わせて話しているのも偶然なんてものではない
俺たちがどの時代でも巡り合うのは絶対に決まっていることだ
この連鎖が終わるとき、それは俺らの欲しいものをこの平和な時代で与えることだ
それはとても難しいことだがそれができれば俺らは元の世界、本当の幸せな世界に帰れることができる
もちろんここでやった記憶など一切残らないし、俺らの事なんて一切覚えてない、はじめまして状態になる
けどそれでも俺はこいつらをもとの世界に戻してやりたいんだ
それが俺の仕事だ、仕事はしっかりやらなくてはならないのだ
だから早く人物を全員集めなくては、早くしなければまた、こんな日々が永遠と続いてしまう
「それは嫌だなぁ」
「ん？何が嫌なのテラゾー」
「これからもっと暑くなるでしょ？それが嫌だなぁって思ってね」
「そうだねぇ…熱いのは嫌だね」
「帰りアイス買って帰ろうか」
「さんせーい」
ただこの幸せな生活も続けていたいなって思っちゃうわけさ
わがままだよね、仕事を果たさなきゃいけないのに
俺はどうしたらいいんだろう
このままいていいのかな
いや、駄目だ俺の記憶は消さなくてはいけない駄目なんだ
「ごめんねぽず」
「なにが？」
「なんでも」
「さっきから変なテラゾー」